新北市瑞芳に位置する山あいの町、九份。台北から約30km。非情城市の舞台. 映画悲情城市の舞台にもなりました。坂道や石畳の小道に沿って建ち並ぶ昔ながらの建物が特徴です。九份は山間に位置しており、海に面した素晴らしい景色が楽しめます。昼間は山と海のコントラスト、夜は街灯と提灯が織りなす風景が観光客を魅了します。晴れた日には、九份の高台から見下ろす海岸線や港町がとても美しいです。19世紀末から20世紀初頭にかけて金鉱の町として栄えた歴史を持つ、風情ある山間の町で、日本統治時代の面影が色濃くとどまっており、路地や石段はその当時に造られたものです。
日暮れどきになると提灯の明かりがともり、まるで映画の世界に迷い込んだかのような、ノスタルジックな風景が広がります。
山道散策に疲れ、足を休めたければ、九份ならではの茶屋に立ち寄り、おいしいお茶を飲みながら、基隆沖の美しい海を眺めるのも一興です。半日あれば見て回れる観光地ですが、ゆっくり歩くと奥深く、行くたびに新たな発見があります。
九份の場所
九份への行き方
九份への行き方はバス、電車、ツアー、タクシーの4つの方法でアクセスできます。それぞれの所要時間と料金をまとめました。
台北客運・965番と基隆客運・1062番があります。965番はMRT「西門駅」2番出口から徒歩約2分にバス停があります。1062番は台北メトロ・板南線「忠孝復興駅」2番出口すぐにバス停があります。おすすめは1062番のバスに乗車する方です。台北の中心地に位置していて便利なのと、始発は満席になりにくい上にほぼ定刻に出発するというメリットがあるからです。バス代は約100元です。費用が最も安いルートです。
忠孝復興駅の乗り場 写真:Expediaさんより
2.オプショナルツアーに参加する
九份への行き方2つ目は「オプショナルツアーへの参加」です。言語に不安を感じる方や台湾初心者の方は、ツアーに参加するのがおすすめ。
いろんなツアー会社が九份や十分を満喫できる台北発の半日ツアーを販売されています。 日本語を話せるガイドが案内するものもたくさんあるので、安心して楽しめるのが魅力です。ぜひチェックしてみてください。
3.タクシー/貸し切りチャーターで行く
「グループで移動するため、乗り換えが不便」という方にはタクシーを利用するという手もあります。値段は他の公共交通機関より高くなります。台北市内から九份であれば、相場はだいたい一律で1,000元(約4,500円)ですが、帰りの九份から台北市内はタクシーの金額はこれよりも高くなる上、さらにとても混雑します。帰りの手段を事前に確保しておくことをおススメします。また宿泊するホテルなどで、貸し切りタクシーを手配してくれることがあります。4時間3,000~4,000元ぐらいが相場のようです。この場合、タクシーは駐車場で待機していますので、台北に返る際の交通手段を心配する必要はありません。値段を確認する際に、延長料金はいくら必要か、またクレジットカードで支払いができるかなども確認しておくといいでしょう。
4.電車、バス+タクシー
鉄道が好きな方や、ゆったりと旅を楽しみたいという方には電車での移動をおすすめします。電車を利用する場合は「台北駅」から台湾鉄道に乗車し、「瑞芳駅」で下車して、バスかタクシーを使って九份へ移動できます。瑞芳駅から九份までのタクシー代は220元、バスだと15元、渋滞してない場合、所要時間は約20分です。最も早く移動できるルートです。
台湾鉄道公式ホームページ https://tip.railway.gov.tw/tra-tip-web/tip?lang=JA_JP
日本語で時刻が検索できます。行先と目的地を入力してください。
写真:たびらばさんより
九份の見どころ
茶芸館で本格的な台湾茶を味わうことです。スタッフがお茶の淹れ方を丁寧に説明してくれるので、リラックスして景色を眺めながらおいしいお茶を楽しめるのが魅力です。
こちらは有名な阿妹茶芸館のHPです。https://www.a-meiteahouse.com/ja
観光は基山街(九份老街バス停)からスタートすることをおすすめします。セブンイレブンの横にトイレがあるので、お手洗いを済ませてから観光スタートしてください。雑貨屋や屋台が所狭しと並ぶ通りでは、客寄せの声や食べ物の匂い、真っ赤な提灯など、台湾風情をたっぷりと感じることができます。そのまま進んでいくと赤提灯が吊るされた階段の路地・豎崎路に到着します。観光客がたくさんいるので、道に迷うことはないと思います。豎崎路に有名な茶芸館があります。歩いているだけでノスタルジックな気分になれるでしょう。豎崎路は九份の人気写真スポットです。有名な阿妹茶芸館を少し下ったところに日本統治時代に建てられた映画館・昇平戲院があります。
画像:台北NAVIさんより
写真:るるぶ& moreさんより
時間に余裕があれば
九份からバスに乗って約10分で行くことができる金瓜石(きんかせき)を訪れてみてはいかがでしょうか。
見どころの黄金博物館では金鉱採掘の作業風景や採掘道具の展示のほか、巨大金塊に触れたり、砂金取り体験をすることができます。敷地内には日本統治時代に使われていた日本式木造家屋を修復して公開している見学施設があり、日本人とっては懐かしい雰囲気が漂います。
九份の注意事項
折りたたみ傘の準備をお忘れなく。台北は晴れていても、九份は雨が降っていることがよくあります。また坂道がありますので、スニーカーなどの歩きやすい靴を履きましょう。
そして人ごみに注意です。細い通りの中で写真を撮ったり、ものを食べたり、人ごみをかき分けて歩こうとしている人がいたりしますので、充分に注意してください。
九份のグルメ
阿柑姨芋圓 新北市瑞芳區豎崎路5號
台湾スイーツとして有名な「芋圓」の人気店。店内2階の窓からは開放的な自然の景色を眺められるので、ぜひスイーツと併せて楽しんでみてください。ホット・アイスを選べます。わたしも九份へ行くと、このお店に必ず行きます。写真のような席に座って、景色を眺めながら食べる芋圓は格別です。
写真:Tripadivisorさんより
九份阿珠雪在燒 新北市瑞芳區基山里基山街20號
春巻きのような皮にピーナツやアイスを包んだスイーツです。
写真:Tabelogさんより
張記傳統魚丸 新北市瑞芳區台北縣瑞芳鎮基山街25號
つみれスープのお店はたくさんありますが、こちらのお店はあっさりして、くせがなく、食べやすいです。綜合魚丸湯がおすすめです。日本人の友達と九份観光するときに、よく利用します。
まとめ
この記事のポイントです。
・九份へ行く方法はいくつかありますが、乗り換えがないのでバスがおすすめですが、台北市内に戻るときに、バス停でバスを待つ時間が長くなったり、台北市内への道が渋滞することがあるので、時間に余裕を持って行動してください。
・茶芸館はいつも激混みです。
・天気が変わりやすいので、雨具の準備をお忘れなく。
・お店を利用しない限りは公共のトイレがないので、歩き始める前にトイレに行っておくこと。
週末は行きも帰りも渋滞、九份老街へ到着しても観光客の多さに圧倒されると思います。道が狭いですし、有名な茶芸館のあたりは階段ですので、歩きやすい靴を履いて観光してください。またこちらは観光地ですので、日本語ができる店員さんがたくさんいます。九份は、台湾の伝統文化と自然の美しさが融合した特別な場所で、歴史的な街並みや美食、独特な雰囲気を楽しみたい人にとって理想的な観光地です。わたしはもう何回も行ったことがありますが、1年ぐらい行っていないとなんだか無性に行きたくなる街です。
こちらから九份や十分行のオプショナルツアー、または車のチャーターなど申し込めます。