台湾のタクシーの乗り方ガイド 初めての旅行者向け 

Taiwan

台湾は公共交通機関が整っている国ですが、荷物が多いときや時間を節約したいときにはタクシーがとても便利な移動手段になります。日本と似ている点もありますが、異なる点も多いため、事前に知っておくとスムーズに移動できます。

台湾のタクシーの特徴

台湾のタクシーは、基本的に黄色い車体で、「TAXI」の表示が屋根についています。都市部では非常に多く走っており、流しのタクシーも多いため、比較的簡単に拾うことができます。多くのタクシーは個人営業で、ドライバーの対応や車内の清潔さに差がある場合もありますが、全体的には安全で安心して利用可能です。

タクシーの拾い方・乗り方

路上で拾う

台湾の主要都市(台北、台中、高雄など)では、流しのタクシーを路上で簡単に拾えます。フロントガラスに表示されている「空車(英語では“Available”または赤いライト)」のサインが点灯していれば乗車可能です。歩道側に立ち、手を軽く挙げて合図すれば停まってくれます。

タクシー乗り場を利用する

空港、鉄道駅、ホテル、デパートなどには公式なタクシー乗り場が設置されています。順番に並んで乗車できるので安心です。特に空港では「空港タクシー」が待機しており、行き先をスタッフに伝えると行き先カードを発行してくれます。

アプリで配車

台湾では配車アプリの利用も増えています。以下のアプリが代表的です:

  • 55688(台灣大車隊):現地最大手。台湾全土に対応。カード決済も可。
  • Uber:台北・台中・高雄などで利用可能。アプリ内決済、車種選択も可能。

アプリを使えば、言葉の壁を越えて簡単に目的地を設定できるため、初めての旅行者には特におすすめです。

タクシーに乗るときの流れ

乗車時の挨拶

運転手に「你好(ニーハオ)」と簡単なあいさつをすると好印象です。英語は運転手によっては通じませんが、目的地の住所を漢字で見せる、もしくはスマートフォンで地図を見せるのが一番確実です。

メーター確認

乗車時には、メーターがちゃんと作動しているか確認しましょう。台湾のタクシーは原則メーター制で、交渉制ではありません。万が一メーターを使わずに高額な料金を請求されそうな場合は、遠慮せず降りる意思を伝えましょう。

運賃の目安と追加料金

初乗り料金と加算

都市により多少の差はありますが、台北市の料金体系を例にとると:

  • 初乗り料金:NT$85(約400円、1.25kmまで)
  • 加算料金:以後250mごとにNT$5ずつ加算
  • 時間加算:渋滞や信号待ちで時速5km未満になると、1分45秒ごとにNT$5加算

夜間料金

台湾のタクシーには深夜割増料金があります。

  • 適用時間:夜11時~朝6時
  • 加算額:NT$20(固定料金)

この夜間料金はメーターに自動で加算されることが多いですが、念のため確認しておくと安心です。

高速道路通行料

高速道路を使用する場合は、通行料は乗客の負担となります。これは都市間の長距離移動や空港アクセス時によくあります。金額は数十元〜数百元程度です。

スーツケースなどの荷物代

  • 通常の荷物(1〜2個程度)では追加料金はかかりません。
  • ただし、大きなスーツケースが複数ある場合、運転手によっては1個あたりNT$10〜20程度の荷物手数料を請求される場合があります。
  • 正式なルールではなく、運転手の判断によるため、乗車前に「行李要加價嗎?(荷物に追加料金かかりますか?)」と聞くとよいでしょう。

支払い方法

現金払いが主流

台湾のタクシーでは現金払いがもっとも一般的です。日本円ではなく台湾元(NTD)での支払いとなりますので、あらかじめ両替しておきましょう。

クレジットカード・電子マネー

近年、都市部のタクシーの中には以下のキャッシュレス決済に対応した車両も増えてきました:

  • クレジットカード(Visa / MasterCard / JCB)
  • 電子マネー(悠遊卡(EasyCard)、LINE Pay、Apple Pay)

ただし、すべての車両が対応しているわけではありません。車外や助手席のダッシュボードなどに「信用卡可(クレジットカードOK)」のステッカーが貼ってあるか確認してください。

もし使いたい場合は、乗車前に「可以刷卡嗎?(クレジットカード使えますか?)」と確認するとよいです。

チップについて

台湾ではチップの習慣はありません。メーターどおりの金額を支払えばOKです。お釣りを受け取らずに「不用找了(ブーヨンザオラ)」と伝えると、感謝されることもありますが、強制ではありません。

タクシー利用時の注意点

記録を取る

乗車中に運転手の名前、車両番号、ナンバープレートなどを控えておくと、万が一のトラブル時に役立ちます。多くのタクシーでは、車内(助手席前)に身分証が掲示されています。

タクシーに忘れ物をした場合

忘れ物をした際には、タクシー会社に連絡する必要があります。配車アプリを使って乗車した場合は、アプリから直接問い合わせ可能です。55688などの大手会社の場合、コールセンターもあります。

台湾タクシー利用のまとめ

項目内容
タクシーの色黄色が基本(屋根にTAXI表示)
拾い方路上・乗り場・配車アプリ
初乗り料金NT$85(1.25kmまで)
夜間料金追加NT$20(23:00〜6:00)
スーツケース料金通常は無料/運転手の裁量で加算も
支払い方法現金が基本/一部カード・電子マネー対応
チップ不要
言語中国語が基本、簡単な英語なら通じることも
トラブル時車両情報を控え、配車アプリや会社に連絡

台湾のタクシーは、日本よりも料金が安く、使い勝手が良い交通手段です。言葉の壁がある場合も、事前に行き先を準備しておけば問題ありません。とくに暑い日や夜間、荷物が多いときには非常に便利です。ちなみに桃園国際空港から台北市内は1,400~1,900元です。利用する時間やスーツケースなど考慮して、運転手さんに料金を確認してから乗車しましょう。ルールやマナーを押さえて、快適なタクシー移動をお楽しみください。

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