台北には、台北松山空港(TSA)と台湾桃園国際空港(TPE)の2つの主要な空港があります。台北松山空港は、台北市の中心部、松山区に位置しています。MRT文湖線の「松山機場駅」から直結しており、台北駅まで約15分で到着します。タクシーを利用しても数百円程度で、市内へのアクセスが非常に便利です。桃園空港は、台北市の西約40kmに位置しています。空港から台北市内へのアクセスには、空港MRTやリムジンバス、タクシーなどが利用可能です。所要時間は約40〜60分で、交通状況によって変動します。現在市内にある松山空港は、日本からの航空便でしたら羽田便しか就航していないので、桃園国際空港を利用される方のほうが多いのではないでしょうか。桃園国際空港は第一ターミナルと第二ターミナルがあります。ざっくりですが、第1ターミナルはLCC(ローコストキャリア)、MCC(ミドルコストキャリア)が多めなのに対し、第2ターミナルはFSC(フルサービスキャリア)の航空会社が多く就航しています。今回は第一ターミナルの到着の流れについて、ご紹介します。
わたしは日本に帰国する際は、中華航空を利用することが多いのですが、その際はいつも桃園国際空港の第2ターミナルです。今回は香港行の中華航空を利用しましたが、第1ターミナルでした。ですので、どちらのターミナルかは航空会社で別れているわけではないので、桃園国際空港利用の際は、利用する飛行機はどちらのターミナルで搭乗するのか確認してください。
第一ターミナルの特徴
台湾桃園国際空港の第一ターミナルは、1979年2月26日に開業し、台湾の国際航空交通の中心として重要な役割を果たしてきました。開業当初は滑走路1本とターミナル1棟のみで、年間旅客数は約404万人でした。その後、旅客数は増加し、2024年には約4,492万人まで回復しています。第2ターミナルと比べると老朽化を感じますが、不便はありません。
飛行機が到着したら
案内に沿ってそのまま進んでいきます。飛行機が接続する場所によりますが、結構歩きました。とにかく前の方についていけば大丈夫ですが、表示がたくさんありますので問題ないです。しばらく歩くと検疫があります。

検疫

肉・肉加工品を持っている可能性のある乗客は、赤い肉類持ち込み確認レーンに並んで荷物検査を受けなければなりません。赤いレーンでは肉・肉製品を持っていれば没収されますが、罰金や入国拒否の対象にはなりません。緑色の肉類持ち込みなしのレーンです。緑色のレーンで肉・肉加工品を持っていることが判明した場合、70万円~360万円の罰金か入国拒否となるので気をつけましょう。わたしはここを通るときに、頭の中で必死に荷物を確認します。

台湾入国審査
入国カードの記入はお済ですか?今はオンラインで申請ができます。
事前にオンラインで入国カードに入力して申請しておけば、到着後の入国審査の時短にもなります。出発当日でも申請できますが、余裕を持って出発数日前には日本で申請した方がよいでしょう。
オンライン申請した場合は、入国審査で入国カードを提出する必要はなく、入国審査官にパスポートを見せて「オンライン」と言えば通じます。こちらのサイトをご覧ください。

荷物のピックアップ
預け荷物をピックアップして、とうとう台湾に入国です。この日もビーグル犬が臭いをかぎながら、不審物がないか懸命に仕事をしてました。お疲れ様です。荷物の取り間違いが多いそうですので、取り間違い、取り忘れにご注意ください。預け荷物の無い方はそのまま、左に向かいます。

税関
免税範囲を超える金品を台湾に持ち込む場合は、税関で税関申告書を記入して提出します。家族旅行の場合は家族で1枚記入で大丈夫。パスポートと税関申告書を税関職員に渡してください。
<免税範囲>
- 現金・有価証券は10,000米ドル以内、100,000台湾ドル以内、20,000人民元以内
- 金(ゴールド)は20,000米ドル以下の価値まで
- 総額で20,000台湾ドルまでの物品
- 酒1リットル以内
- 紙巻タバコ200本以内、葉巻25本以内、刻みタバコ1ポンド(454g)以内
- 携帯品・輸入物品20,000米ドル以下
市内へのアクセス方法
台北市内にはMRT、バス、タクシーなどの方法でアクセス可能です。また台湾中部の街、台中などへの直行のバスもあります。バスは桃園空港から台北市内までは24時間体制で運行しており、LCCなどの早朝・深夜のフライトにも対応しています。料金の面でも比較的安価で、経済的に移動したい旅行者にとって魅力的な選択肢です。ただし、朝夕のラッシュ時には渋滞に巻き込まれるリスクがあり、所要時間が予想以上に延びる可能性があるため注意が必要です。
わたしはいつも桃園国際空港利用する際は、桃園機場捷運(MRT空港線)を利用するのですが、今回は到着時間は21時をまわっていたこともあって、久しぶりに台北市内までバスを利用しました。
桃園機場捷運(MRT空港線)から台北駅への移動、さらに台北市内の地下鉄への乗り換えは結構時間がかかるからです。バスでしたら台北バスターミナルで下車、地下鉄まで徒歩すぐです。時間帯によりますが、今回は渋滞がなかったので台北バスターミナルまで約45分で到着しました。桃園MRTと時間はそんなに変わらないですね。しかもバスターミナルから地下鉄はすぐです。

まとめ
第1ターミナル、第2ターミナルとも空いている時で入国審査に30分、空港を出るまで1時間ほど、混んでいれば入国審査に1時間以上、空港を出るまで2時間くらいは見ておいた方がよいでしょう。第1ターミナルは第2ターミナルに比べて、建物自体の老朽化を感じますが、不便は感じません。
ちなみに両替ですが、空港内の銀行の両替所でも市内の銀行でもレートはほぼ同じですので、空港で両替をしておくと安心です。一般のお店やタクシーなどはクレジットカードが利用できるところも多いですが、夜市や朝市、ローカルなお店は現金払いしか受け付けてくれませんので、両替をしておくことをおすすめします。
2026年には第3ターミナルも開港予定の桃園国際空港。ますます便利になりそうですね。