日本と台湾は地理的にも文化的にも近い国ですが、日常生活のマナーにはいくつかの違いがあります。本ブログでは、台湾と日本のマナーの違いに焦点を当て、具体的な場面ごとに紹介していきます。
例えば、食事のマナーでは、日本では比較的厳しいルールがありますが、台湾では食事のマナーがあまり問題視されない傾向、また中華料理などの大皿を大人数で分けて食べる場合、自分の分だけでなく、友人や隣に座っている人のお皿にもよそおってあげることなど、が特徴的です。
また、公共交通機関のマナーにも違いがあります。日本では電車やバスの中では静かに過ごすことが求められ、特に大声での通話は禁止されている場合が多いです。しかし、台湾では電車内での会話や通話に対して、日本ほど厳しく注意されることは少なく、比較的自由な雰囲気があります。そのため、日本のルールに慣れていると、最初は戸惑うこともあるかもしれません。
さらに、プレゼントを渡す際の習慣やマナーにも違いが見られます。日本では、贈り物をする際に包装にこだわり、お礼の言葉やお返しをするのが一般的です。一方、台湾では実用的なギフトが好まれる傾向があり、特に「4」や「13」の数字が入ったものは縁起が悪いとされるため、注意が必要です。
このように、日本と台湾のマナーの違いを知ることで、文化理解が深まり、より良いコミュニケーションが取れるようになります。本ブログでは、具体的なエピソードを交えながら、これらの違いについて詳しく紹介していきます。ぜひ、台湾や日本を訪れる際の参考にしてみてください。
挨拶と人間関係
日本:初対面ではお辞儀が一般的で、距離感を大切にします。ビジネスの場では名刺交換が重要。名刺はある種の身分証明。名刺をもらうと相手は安心します。
台湾:握手や軽い会釈が一般的で、フレンドリーに接することが多いです。初対面でもすぐに親しみやすい雰囲気です。場合によっては、西洋人のようにハグすることもあります。
日本では初対面の際にお辞儀をするのが一般的ですが、台湾では握手や軽い会釈が多く見られます。また、日本では「空気を読む」文化が根付いており、遠回しな表現が多用されるのに対し、台湾では率直意見や自分の考えを伝えることが多いです。人間関係においても、日本では上下関係を重視し、敬語や適切な距離感を意識することが求められます。一方、台湾では比較的フレンドリーな雰囲気があり、親しみやすく、初対面でも打ち解けやすい特徴があります。

写真:Pixabayより
食事のマナー
日本:食事中には音を立てないのが一般的(麺類以外)で、箸の使い方に細かいルールがあります。周りの人に迷惑にならないように、会話も小声で会話する傾向があります。
台湾:食事中には楽しく会話をするのが一般的で、時には大声で笑い合ったり話したりする声が大きすぎて、大人数で食事をする場合、非常ににぎやか。
台湾では日本ほど周りの人を気にせず、楽しくにぎやかに食事を楽しむことが重要視されます。食事の際のマナーなどがあまり問題視されないことや、箸の使い方が日本ほど厳格ではない点が特徴的です。さらに、台湾では円卓を囲んで食事をすることが多く、大皿から直接料理を取り分けるスタイルが一般的ですが、日本では個別の取り皿を使うことが一般的です。

写真:Pixabayより
公共の場での行動
日本:公共の場でもできるだけ静かにするのがマナー。病院などでは携帯をマナーモードに切り替えたりする心使いが必要。
台湾:公共の場でも普通に会話する。比較的自由な雰囲気があります。
日本では電車やバスの中では静かに過ごすことが求められ、特に通話は禁止されている場合が多いです。しかし、台湾では電車内での会話や通話に対して、日本ほど厳しく注意されることは少なく、比較的自由な雰囲気があります。また、日本では公共の場では列に並ぶことが重視され、エスカレーターでは片側を空ける習慣がありますが、台湾ではこのルールが厳密ではなく(台北以外)、並び方が比較的自由です。また「博愛席」と言われる優先座席も、利用する人がいなかったら、座ってしまうもいます。※ただし、利用者がいたらすぐに席を立つ人がほとんどです。さらに、日本では公共のゴミ箱が少なく、ゴミが出たら自宅に持ち帰る習慣がありますが、台湾では駅や公園にゴミ箱が多く設置されており、そのような公共のゴミ捨て場に捨てる人が多いです。夜市などには大きなゴミ箱が設置されていることが多いです。
交通ルール
日本:歩行者優先の意識が強く、信号を守る人が多いです。
台湾:スクーターや車など信号を守らない人もいます。ですので、歩道を歩く時も常にスクーターや車に注意する必要があります。
台湾では「大きいものが強い」という観念が強く、車も大きな車を運転したがる傾向があります。運転マナーはお世辞にもいいとはいえないので、クラクションの音がよく聞こえます。また飲酒運転に関しても、日本ほど厳しい取り締まりをしていませんし、また飲酒運転の罰則も日本より緩いので、お酒を飲んでからも、自分の車を運転して帰宅する人もいます。

写真:Pixabayより
プレゼントやお土産
日本:包装が重視され、開封はその場でしないことが多いですが、最近の若い人はその場で開封する人もいますね。贈り物をいただいたら、一般的にはお返しを気にします。
台湾:包装はそこまで重視されず、中身重視。買い物をしても、そのまま商品をお店の袋にいれたまま渡されることも多いです。またいただいたプレゼントはその場で開封することも多いです。お返しは期待せずに気軽に送る文化。
台湾でも「4」の発音(sì)は「死(sǐ)」と似ているため、不吉な数字とされています。特に病院やホテルの部屋番号、マンションの階数などでは「4」が避けられることが多いです。ちなみに台湾で渡してはいけないプレゼントには、以下のようなものがあります。
時計(特に掛け時計)
「送鐘(時計を贈る)」の発音が「送終(死を意味する)」と似ているため、不吉なものとされます。
傘
「傘(sǎn)」の発音が「散(別れ)」を連想させるため、縁起が悪いとされています。
ハンカチ
別れや悲しみを連想させるため、プレゼントには適さないとされています。
白や黒のもの
これらの色は葬儀に関連するため、贈り物には不向きです。
まとめ
このように、日本と台湾のマナーの違いを知ることで、文化理解が深まり、より良いコミュニケーションが取れるようになります。台湾のマナーや礼儀を知らなくても旅行は楽しめますが、事前に知っておくと納得できることが多く、よりスムーズに旅を楽しむことができます。日本では、往々にして「人に迷惑をかけない大人になりなさい」って小さなころから教わりますが、台湾はいい意味でも悪い意味でも自己中心。そういう考え方の違いが、あらゆるところで感じ取れます。台湾では、困っている人がいるとすぐに声をかけるし、人との距離は近く、同性同士でも手をつないで歩いている光景もよく目にします。空気が読めないのが台湾のいいところだ、と思うようになりました。本ブログでは、具体的なエピソードを交えながら、これらの違いについて詳しく紹介しました。皆様の台湾旅行が楽しいものになりますように。
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