旧正月に台湾旅行 台湾の新年はもうすぐ!人混みと閉店に注意

Taiwan

日本でいう「旧暦の正月」を中国では「春節」といいます。ただし、台湾では一般的に「過年」という使い方が一般的です。

日本は明治時代からグレゴリ暦を採用しているので、毎年新年は1月1日ですが、旧暦では「1月中旬ごろから2月中旬ごろの間で新月になる日」が新年となるため、毎年日にちが異なります。2025年は1月29日が新年になります。一般の企業は1月25日から1月2日までの9連休になるそうです。中国をはじめ台湾、韓国、シンガポール、マレーシア、ベトナムなどのアジア圏では現在でも新暦のお正月ではなく、旧暦のお正月である旧正月を新年として重要視し、盛大にお祝いします。

台湾では新年の日よりも、除夜と言われる新年の1日前(2025年は1月28日)が重要視されており、この日の夕食は家族みんなで集まり、食事をとります。海外に住んでいる「華僑」と言われる人たちも、この日の食事に合わせて故郷に帰ってくる人が多いようです。この除夜に食べる食事を、台湾では特別に「年菜」と呼びます。1年で最も重要とされる食事、年菜の準備のために除夜に日が近づくにつれ、市場やスーパーは大賑わい。そんな重要な食事ですから、1年でいちばん大切な食事を家族と取るために、普通なら営業しているスーパーや百貨店も夕方になると閉店。いつもはにぎやかな街が驚くほど静かになります。

さて、うっかりそんなときに台湾旅行の計画をすでに立ててしまったりした場合の台湾での過ごし方や注意点、台湾人の新年の過ごし方についてご紹介します。

台湾人が新年にすること

①お正月の飾りを飾る

日本のお正月飾りにあたる「春聯(しゅんれん)」や「倒福(とうふく)」が家の玄関や扉などに飾られます。「春聯」は、家の玄関に貼る赤い紙のことで、縁起のよい言葉が添えられており、新しい年の幸せを願って飾られるそうです。「倒福」は、赤い紙に「福」の文字が書かれたもので、こちらも家の入口に「福が来るように」と願いを込めて貼られます。

②除夜の夜に家族そろって夕食を食べて、夜に爆竹を鳴らす

 旧正月の除夜は、家族が一堂に会する日です。多くの人々が故郷に帰り、親戚や家族と共に過ごします。除夜の晩餐は特別な意味を持ち、豊富な料理が用意されます。特に「魚料理」が人気で、魚は中国語の発音から「余裕」を意味し、豊かさを願う象徴とされています。また新年を迎えるころになると、あちこちで爆竹を鳴らします。夜中にあちこちで爆竹が鳴り響くので、初めて台湾の新年を迎えられる方は、驚くと思います。これは悪霊を追い払うためとされ、明るい未来を願う意味も込められています。爆竹はスーパーや文具店で手軽に手に入ります。写真は近所の文具店で売っている爆竹です。

③紅包を配る

日本のお年玉です。親から子供や未婚の若者に「紅包」と呼ばれるお年玉が渡されます。これは幸運や繁栄を願う意味があります。会社でも上司が部下に配ったりします。その際の金額はそんなに高額ではなく、100~200元ぐらいでしょうか。いろんな人に紅包を配ると、その年は幸運に恵まれると言われています。

台湾人の旧正月の過ごし方

除夜・・・家族そろって夕食を食べる

元日・・・父方の実家で過ごす

2日・・・回娘家 母方の実家で過ごす

3日以降・・・フリー、親戚周りをしたり、友達と会ったり

旧正月中の交通手段

このように台湾人は旧正月休暇は大移動をしますので、交通機関は激混みします。新幹線や台湾鉄道のチケットは発売と同時に売り切れますし、高速道路は大渋滞。今年の新年休暇は1/24の夕方ごろから、大混雑が予想されます。また2/1,2/2は中部南部、東部から台北に方面に向かう路線が激混みします。ちなみに新年休暇中のMRTの運行は休日ダイヤでの運行になります。数年前、旧正月休暇中に用事で台中へ行き、新幹線や台湾鉄道は全くチケットが買えないので、バスで台北まで戻ったのですが、バスで7時間かかりました。(通常2時間半ぐらい)しかもバスは満席、トイレなし。地獄でした・・・

レストランなどの営業

各店舗によって異なりますが、基本的には旧正月の除夜の夕方から3が日までお休みというところが多いです。有名レストランやチェーン店も旧正月の除夜は午後6時ぐらいまでの営業が多いです。こんな台湾の状況を知らずに、台湾に来てしまった方は夕食難民にならないようにお気を付けください。

デパートの営業

レストラン同様旧正月の除夜は午後6時までに閉店のお店が多いです。新年初日はほとんどのデパートで営業開始します。こちらでもオープンと同時に爆竹鳴らしてお祝いします。デパートのフードコートやレストランは大大混雑しますので、注意してください。新年初日から3が日ぐらいまでは、普通のレストランであれば予約なしではほぼ利用不可、と考えた方がいいでしょう。

市場や個人営業のお店

個人営業のお店は除夜と新年初日は休みですが、それ以降は店舗によります。市場は基本的に正月休み中はお休みです。

その他の注意点

・タクシー料金はこの期間値上げします。初乗り料金プラス30元。この料金の適用は1/25~ 2/2までです。

・台北では行天宮、龍山寺などは参拝者が溢れ、日本の初詣同様混みあっています。

・台湾の領事館の役割の日本台湾交流協会台北事務所、高雄事務所ともこの旧正月休み期間はお休みになりますので、パスポートの紛失、またはトラブルに巻き込まれたりしないように十分にお気を付けください。

台湾のお年玉事情

お年玉は紅包と呼ばれており、赤い封筒に入れて渡します。日本のように子供だけがもらうものではなく、両親や年配者にも渡したりします。ちなみにわたしも会社で上司からいただきます。金額は必ず偶数(2・6などが付く数字)の金額を渡します。4は日本の「死」と同じ発音なので、避けられます。金額は200,600,1,200,2,000,3,600・・・などがよく使われます。台湾人は「6」と「8」が縁起のいい数字として、よく使います。台湾に来られた際、車のナンバーを観察してみてください。6と8という数字を使っている車が多いと思います。話がそれましたが、わたしは会社の上司からいただく金額は200元が多いです。毎年ありがたくいただいています。

ちなみに紅包は可愛いものがいっぱい。旧正月前にはスーパーやデパート、文具店などで可愛いものがたくさん売っていますので、記念にまたはお土産にいかがですか。

まとめ

台湾の旧正月休みを知らずに、台湾旅行を手配してしまった方、ご注意いただきたいのは除夜の夜に晩ご飯難民になってしまうこと、一般のお店や屋台、B級グルメのお店は営業していない、レストランは激混み、交通手段も激混み、領事館的役割の交流協会も休み、しかしながらホテル代や航空券代は高い、と不便極まりない滞在になってしまいますことをご注意ください。

ちなみに最近の台湾人は、旧正月休暇に海外に行く人も多いです。台湾内はどこに行っても人であふれていますし、台湾人自身も旧正月休暇を台湾で過ごすことに不便を感じている人たちも多いように思います。少々値段が高くても海外へ、旧暦を採用せず、距離的にも近い日本はいちばんの人気訪問地になっています。ですので、旧正月休暇期間の日本は中華圏の人たちが溢れかえります。どこに行っても中国語が聞こえてくる状態になります。

このように台湾の旧正月休暇は不便なことが多いですが、台湾の旧正月を満喫したい方、中華圏のイベントを経験したい方はトラブルに気を付けて、滞在をお楽しみください。

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