台湾旅行 台湾と言えばお茶のイメージがありますが、台湾コーヒーが注目されてます

Taiwan

台湾といえばお茶のイメージがありますが、実は美味しいコーヒーの産地でもあります。台湾コーヒーの始まりには諸説がありますが、確実な歴史の中でも日本統治時代にはコーヒー栽培が始まっていたようです。そんな台湾のコーヒーが近年になって国内外から注目されるようになってきました。今回は、味わいを始めとした台湾のコーヒーの特徴をご紹介していきます。

味わい

上質なフルーツのような味わいがするものや、砂糖を入れずとも甘みを感じるようなもの、まるでウイスキーのように深みのある香りがするものなど、いずれも品質が高く個性豊かなものばかり。これには台湾の高温多湿な気候が影響しており、その環境下で丁寧に育てられたコーヒーは、苦味と酸味が控えめで非常に香り豊かなものになるそうです。

台湾コーヒーにはいくつかの特徴があります。台湾は主に茶の生産で知られていますが、近年ではコーヒーの栽培や文化も注目されています。

歴史

台湾にはコーヒーの木が自生していないため、外国から持ち込まれたのは確実のようです。台湾でのコーヒー栽培が盛んとなったのは、1895年の日本統治時代に天皇への献上品として台湾総督府がコーヒー栽培を奨励したとことがきっかけとなっているようです。主に南部の熱帯・亜熱帯地域で試験的に栽培されましたが、この時期はコーヒー生産よりも茶やサトウキビが中心でした。

当時のコーヒー栽培はあまり普及せず、限定的な試みとして終わりました。残念なことにそんな台湾のコーヒー栽培は、終戦とともに内需の減少や外国産コーヒーの進出によってしばらくの間衰退の一途を辿ることとなります。コーヒーは輸入品として国内で消費される形が主流でした。1960年代から80年代にかけて、台湾人がインスタントコーヒーや缶コーヒーを好むようになり、手軽な飲料としてコーヒー文化が徐々に浸透しました。2000年代以降、台湾では品質や抽出方法にこだわるカフェが急増しました。地元産のコーヒー豆が注目されるようになり、特に阿里山コーヒーや古坑コーヒーがブランド化されました。現在はコーヒー農園が観光地として人気を集めています。阿里山や古坑の農園では、コーヒー体験ツアーやカフェ巡りが行われています。

地域ごとの風味の違い

1. 阿里山(アリサン)

  • 特徴:台湾コーヒーの中でも特に有名な産地。標高1000~1500メートルの高地で栽培されます。
  • 味わい:華やかな香りと明るい酸味が特徴で、フルーティな風味が強い。後味に甘さが残ることが多いです。
  • おすすめ:浅煎りで、香りと酸味を楽しむのが良いとされています。

2. 台東(たいとう)

  • 特徴:東部に位置し、日照時間が長く降水量が適度な環境で栽培。
  • 味わい:ナッツやチョコレートのようなコクのある甘みが特徴。酸味は控えめで、バランスの取れた味わい。
  • おすすめ:中煎りや深煎りで、そのコクを引き立てる淹れ方がおすすめ。

3. 雲林(うんりん)・古坑(グーコン)

  • 特徴:台湾で最も早くコーヒー栽培が始まった地域の一つ。気候は温暖で雨量が安定。
  • 味わい:ほのかに甘い香りと滑らかな舌触り。酸味と苦味が控えめで飲みやすい。
  • おすすめ:初心者や軽い味わいを好む方に最適。

4. 屏東(へいとう)・恒春(ホンチュン)

  • 特徴:南部に位置し、温暖な気候で栽培される。
  • 味わい:ハーブやスパイスのような独特な香りが特徴。力強いボディ感があり、複雑な味わいを楽しめる。
  • おすすめ:深煎りで抽出すると、風味がより引き立ちます。

台湾のコーヒーの特徴①小規模生産

  • 台湾のコーヒー農家は比較的小規模で、品質重視の生産を行っています。
  • 高品質のアラビカ種が主流で、特に標高の高い地域で栽培されたものは注目されています。

台湾コーヒーの特徴②独自の発酵プロセス

  • 一部の農家では台湾特有の発酵技術を活用しており、香り高くユニークなフレーバーを引き出しています。
  • 特に台湾茶の発酵プロセスから影響を受けた技術が使われることもあります。

台湾コーヒーの特徴③ローカル文化とカフェ文化

  • 台湾では近年、コーヒーの人気が急上昇しており、地元の豆を使ったスペシャルティコーヒーが多くのカフェで提供されています。
  • 「第三波コーヒー」文化が浸透しており、焙煎、抽出、サーブにこだわる店舗が増えています。

台湾コーヒーの特徴④観光と結びついた体験

コーヒー農園を訪れるツアーや、コーヒー収穫体験が観光資源として活用されています。特に阿里山周辺では、茶とともにコーヒーの魅力を味わうことができます。これには台湾の高温多湿な気候が影響しており、その環境下で丁寧に育てられたコーヒーは、苦味と酸味が控えめで非常に香り豊かなものとなります。台湾コーヒーは、規模の大きな生産国には及ばないものの、地元の気候や文化を反映した個性的な味わいで特別な体験を提供しています。

台北で台湾コーヒーを味わうには? 森高砂珈琲店

森高砂咖啡館は、唯一、台湾産のコーヒー豆のみを取り扱う、コーヒー専門店です。各店舗では、スタッフが親切に産地や風味の異なるコーヒーを紹介してくれます。店内のデザインは、台湾の伝統的な要素とモダンなカフェ文化が融合しています。リラックスできる空間で、長居しても心地よい雰囲気が魅力です。また、手作りの軽食やデザートも提供しており、コーヒーとの相性を楽しむことができます。

主な店舗情報:

  1. 大稻埕総店:台北市大同区延平北路二段1号。歴史的な雰囲気が漂う大稻埕エリアに位置し、台湾コーヒーの魅力を深く味わえる店舗です。迪化街散策の休憩に立ち寄るのはいかがですか。
  2. 中山旗艦店:台北市中山区中山北路一段133号。広々とした2階建ての空間で、ゆったりとした時間を過ごせます。
  3. 台北車站M6店:台北市中正区忠孝西路一段49号B1(M6出口付近)。通勤者や旅行者に便利なロケーションで、手軽に台湾コーヒーを楽しめます。

こちら↓は大稻埕店です。平日の夕方に行きましたが、満席でした。店内は静かで落ち着いた雰囲気です。

こちら↓はわたしが注文したコーヒーですが、何を注文したのか、忘れてしまいました。どれを注文しようかと悩んでいたら、お店の方が丁寧にいろいろ説明してくれました。結果的にお店の方にすすめていただいたものを注文したのですが、これが非常に優雅で香りも豊かで。幸せになれる一杯をいただけました。仕事で疲れた体の疲れが癒されました。

こちらは中山店です。

店内では台湾産コーヒー豆やオリジナルグッズも購入できますので、自宅用やお土産にも最適です。

まとめ

今回の記事のまとめが以下となります

  • 優しい飲み口でお茶を思わせる軽さがある
  • 香りや風味が非常に個性豊か
  • 勤勉な国民性によって、非常に高い品質のコーヒーが生産されている
  • 台湾発のコーヒーアイテムもある

台湾コーヒーの歴史は、輸入文化として始まり、近年になって地元での栽培と文化の発展が進みました。現在では、観光資源やスペシャルティコーヒーとして高品質な製品が国際的に評価されるようになり、独自の地位を確立しています。丁寧に育てられ、厳しく真摯に品質管理が行われた台湾のコーヒーは、様々なフレーバーを持っています。台湾コーヒーの栽培は小規模農家が多く、丁寧に手摘みされるため、品質が非常に高いのが特徴です。焙煎度や抽出方法によっても味わいが大きく変化するため、自分好みの台湾コーヒーを見つける楽しみがあります。

どの地域のコーヒーも、現地でしか味わえない特別な風味を持っているので、台湾に来たらぜひ一度試してみてください!

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