台湾の至る所にある「飲料店(ドリンクスタンド)」。飲んでみたいなと思いつつ、中国語での注文に躊躇してしまう方も多いと思います。台湾には街のいたる所に数え切れないくらいのドリンクスタンドがあって、お店の種類やドリンクのカスタマイズの自由度の幅が広く、甘さ、氷の量、トッピングを自分好みに選べるのは台湾ならではの魅力。自分好みのオリジナルの一杯を作れる感覚が面白いです。台湾人にとって、ドリンクスタンドは日本の自動販売機のような存在。地元の人は日常的に利用しています。
これらのスタンドでは、フルーツジュース、タピオカミルクティー、ハーブティーなど、さまざまな飲み物が提供されます。特にタピオカミルクティー(珍珠奶茶、zhēnzhū nǎichá)は台湾発祥で、世界的に知られる名物です。いろいろ試して、自分好みの一杯を見つけてみませんか。今回は台湾のドリンクスタンドの特徴やおすすめを挙げてみます。
主なドリンクスタンドチェーン
50嵐(50 Lan):タピオカミルクティーの先駆け的存在で、豊富なメニューと手頃な価格が特徴です。ちなみにこれが50嵐のマークです。
CoCo都可(CoCo Fresh Tea & Juice):1997年に創業し、世界各国に展開する大手チェーンで、多様なフレーバーのドリンクを提供しています。
清心福全(Qing Xin Fu Quan):お茶をベースにしたドリンクが豊富で、健康志向のメニューも充実しています。
麻古茶坊(Macu Tea):フルーツティーやデザート系ドリンクが人気で、特にフルーツをふんだんに使ったメニューが特徴です。
天仁茗茶(Ten Ren’s Tea):高品質なお茶ベースのドリンクが特徴。
注文の順番
1. ドリンクを選ぶ
最初に、飲みたいメニューを決めます。人気の選択肢は以下の通りです。
- お茶系(紅茶やウーロン茶など)
- ミルクティー系(ウーロンミルクティーやタピオカミルクティー)
- ラテ系(抹茶ラテやアイスラテ、黒糖ラテ)
- 果物系(オレンジヤクルトやキンカンジュース)
まずは上記を選び、その後、トッピングを考える方が多いです。
2. サイズの選択
通常、2種類のサイズがあります。
- 中杯(Mサイズ) 中杯:475~500cc
- 大杯(Lサイズ) 大杯:660~750cc
3. 甘さの調整(甜度調整)
ドリンクの甘さを選べます。お店によって呼び方が少し異なりますが、一般的な基準は以下の通りです。
- 正常甜(100%):通常の甘さ
- 少糖(70%):控えめな甘さ
- 半糖(50%):半分の甘さ
- 微糖(30%):ほんの少し甘い
- 無糖(0%):甘さなし
4. 氷の量の調整(冰塊調整)
ドリンクの冷たさを決めるために氷の量を選べます。
- 正常冰(通常の氷)
- 少冰(氷少なめ)
- 微冰(氷ごく少なめ)
- 去冰(氷なし)
- 溫(常温):室温(お茶系で選ばれることが多い)
5. トッピングの追加
ドリンクにトッピングを追加することで、さらに楽しめます。代表的なトッピングは、次の通りです。
- 珍珠(タピオカ)
- 椰果(ナタデココ)
- 布丁(プリン)
- 仙草(仙草ゼリー)
- 愛玉(アイユーゼリー)など
※追加料金が必要です。
6.受け取り
多くの店舗では、注文後に番号札を渡され、番号が呼ばれたらドリンクを受け取ります。慣れていないと戸惑うこともありますが、聞き取れなくてもレシートの番号を確認して順番に受け取れば問題ありません。ドリンク用ビニール袋は『有料(1元=約3.6円)』必要です。ビニール袋を使わない代わりに、ドリンクホルダーを利用するのはいかがでしょうか。台湾の文具店や朝市、夜市などでも購入できますが、日本に持って帰っても使う機会はないかもしれませんが。お値段は、素材やデザインにもよりますが100元(約500円)ほどから購入できます。
写真:フォートラベルより
注文のポイント
観光客でしたら、中国語での注文に不安があると思います。
カウンターにあるメニューを指差しで注文したり、あらかじめ書いたものを見せる、という方法でトライしてみてはいかがでしょうか。
写真:台湾旅行ドットコムより
注文例です。例えば、タピオカミルクティーを注文する場合
「我要一杯珍珠奶茶,大杯,半糖,少冰。」
(タピオカミルクティー1つ、大サイズ、甘さ50%、氷少なめでお願いします。)
最近の流行
タピオカミルクティーはもうもう古い。最近の流行は「よもぎ餅ミルクティー」?と会社の女の子に聞いて、仕事帰りに教えてもらったお店に行ってみました。そのお店の名前は「一沐日」というそうです。ちなみによもぎ餅は草仔粿といいます。台北松江南京店へ行ってみましたが、たくさんの人がドリンクができるのを待っていました。この写真がドリンクの種類です。加料というところに草仔粿がありますね。
まとめ
注意点ですが、台湾では環境保護のため、プラスチックストローの規制が進んでいます。一部店舗では紙ストローや再利用可能なストローを使用することが推奨される場合があります。また、台湾の通常の甘さは日本人にはかなり甘く感じることがあるため、自分の好みに応じて調整を忘れないようにしましょう。通常サイズのタピオカミルクティー1杯(500ml程度)は、300~500kcalになると言われています。ちょっとしたデザートのカロリーに値します。ヘルシーな選択肢でしたら、トッピングなしのウーロンミルクティー(烏龍奶茶・微糖)、少糖のフルーツティー(水果茶)、トッピングなしのウーロンミルクティー(烏龍奶茶・微糖)などいかがでしょうか。健康を意識しながら、自分好みのカスタマイズで楽しむのがおすすめです。またお値段ですが、例えば、タピオカミルクティー大きいサイズでしたら、60~70元(約300~350円)ぐらいです。台湾のドリンクスタンドは、文化体験としても楽しいスポットで、カスタマイズの幅広さが魅力です。旅行中にいろいろ試して、自分好みの一杯を見つけるのはいかがでしょうか。これらの注意点を頭に入れて、快適に楽しんでください。
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