台湾旅行 台湾新幹線チケットの買い方、新幹線で台北以外の都市へいってみましょう

Taiwan

台湾新幹線(台湾高速鉄道、Taiwan High-Speed Rail, THSR)は、台湾の主要都市を結ぶ高速鉄道システムで、日本の新幹線技術を採用したことで知られています。

2007年1月5日、台湾新幹線は台北と高雄を結ぶ全線で正式に開業しました。台湾新幹線は利用者から高い評価を受け、台湾西部の主要都市間の移動を大きく変えました。開通するまでは地方都市へいくには、現在の松山空港から飛行機に乗って地方都市へ移動するのがメインでした。日本の新幹線が海外で走っているのは台湾だけです。台湾新幹線の成功は、日本の技術輸出の好例であり、台湾と日本の友好関係を象徴するプロジェクトでもあります。日本人としては、日本の新幹線が海外で活躍している姿を見るのは嬉しいですよね。海外で活躍する日本の新幹線に乗って、台北以外の都市を旅してみませんか。

台湾高速鉄道の歴史

1970年代、台湾では経済成長に伴い、主要都市間の交通需要が急速に増加しました。しかし、当時の主要交通手段であった道路と鉄道は限界に達しており、効率的な長距離輸送手段の必要性が高まりました。この中で、高速鉄道の導入が検討され始めました。

1990年、台湾政府は「台湾西部高鉄計画」を正式に開始し、台北から高雄まで約350kmを結ぶ高速鉄道システムの構築を目指しました。1997年、台湾高速鉄路股份有限公司(THSRC)が設立され、プロジェクトの運営を担当しました。当初、フランスのTGVやドイツのICEも技術提供に名乗りを上げていましたが、最終的に日本の新幹線技術が採用されました。以下は日本の新幹線が採用された理由です。

  • 日本の新幹線が世界的に高い安全性と運行実績を誇っていた。
  • 台湾と日本の地質や自然環境が類似しており、日本の技術が適応しやすかった。

こうして700系をベースにした「700T型」車両が提供され、線路や制御システムにも日本の技術が採用されました。中の座席はこんな感じです。

利用客数、利用客の多い駅

台湾新幹線の1日あたりの平均利用者数は、年々増加しています。2020年には約15万6,000人 、2023年には約20万人と言われており、台湾新幹線が台湾社会に深く根付いていることを示しています。1日の平均利用客は、以下の通りです。

  • 台北駅:約4万4,500人
  • 台中駅:約3万6,300人
  • 高雄左営駅:約3万0,100人
  • 桃園駅:約2万4,800人

これらの主要駅は、台湾の主要都市に位置しており、多くの乗客が利用しています。特に、台北駅は首都台北市の中心に位置し、他の交通機関との接続も良好であるため、最も多くの利用者数を記録しています。

新幹線の料金、他の交通手段との比較

台北から南部の大都市、高雄までの料金を比較します。

1. 台湾新幹線

  • 所要時間: 最短1時間34分
  • 料金: 片道約1,490台湾ドル(約7,300円) 普通指定席の料金

2. 台湾鉄路(在来線)

  • 所要時間: 約3時間40分
  • 料金: 片道約843台湾ドル(約4,000円)

3. 高速バス

  • 所要時間: 約5時間
  • 料金: 片道511台湾ドル〜(約2,500円〜)

チケットの買い方

1. オンライン予約

公式ウェブサイトまたは**公式アプリ(THSR app)**から簡単に予約できます。

手順:

  1. 公式サイトhttps://jp.thsrc.com.tw/にアクセスするか、アプリをダウンロードします。
  2. 出発地、目的地、日付、時間を選択します。
  3. 利用する座席(指定席、自由席)を選びます。
  4. 支払い方法(クレジットカード、電子マネーなど)を選択し、決済します。
  5. 予約確認画面でQRコードが発行されます。このQRコードを駅の自動改札機でスキャンすることで乗車可能です。

2. 駅のチケット窓口で購入

駅の有人カウンターでスタッフに購入希望を伝える方法です。

手順:

  1. 駅に到着後、窓口で目的地、日時、人数を伝えます。
  2. チケットを購入し、現金またはクレジットカードで支払います。
  3. 受け取ったチケットを使用して乗車します。

写真は台北駅の窓口です。

3. 自動券売機で購入

駅構内に設置されている券売機で直接購入できます。

手順:

  1. タッチパネルで言語を選択(中国語か英語)。
  2. 出発地と目的地を選択。
  3. 日時、人数、座席クラス(エコノミー・ビジネス)を選びます。
  4. 支払い方法を選択(現金またはクレジットカード)
  5. チケットを受け取ります。

表示は中国語か英語のみです。

4. コンビニエンスストアで購入

台湾国内の主要コンビニ(セブンイレブン、ファミリーマートなど)でも予約・購入可能です。

手順:

  1. 店内の端末機(ibonやFamiPort)を使用して予約手続きを行います。
  2. 出発地、目的地、日時を入力。
  3. 端末で発行された予約番号をレジに持参し、支払いを行います。
  4. チケットを受け取ります。

5. ツアー会社や代理店を利用

旅行代理店を通じて事前に購入することも可能です。特に外国人旅行者向けには、割引チケットやパッケージプランが提供されることがあります。

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チケットの種類

自由席(Non-reserved Seat)

料金が少し安いですが、座席が確保されません。

早い者勝ちで座席を確保します。また途中で席を立つと、他の方に席を取られてしまう可能性があるため、トイレなど我慢しなければならないと聞いたことがあります。長距離なら指定席を購入することをおすすめします。

指定席(Reserved Seat)

座席が確保されるため、安心して利用できます。安心してトイレにも席を立てます。

ビジネスクラス(Business Class)

広い座席や無料ドリンクやお菓子のサービスがあります。

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割引内容

  1. 割引率:購入時期に応じて最大35%、20%、10%の割引が適用されます。
    • 35%割引:ごく限られた座席に適用。
    • 20%割引:若干多くの座席が対象。
    • 10%割引:比較的多くの座席に適用。
  2. 対象区間:全路線(例:台北-高雄間など)。
  3. 対象座席:エコノミークラスの指定席のみ。

ただし、休日や連休など混雑が予想される時期や時間帯には、割引適用がないこともあります。写真は新幹線の改札口です。

車内での飲食が可能

  1. 飲食が許可されている場所
    • 座席での飲食が可能です。
    • ビジネスクラスでは、無料のドリンクやスナックが提供されます。
  2. 車内販売
    • 車内で軽食や飲み物を購入することができます。ワゴン車で販売員が車両を回りますが、混雑時には見逃さないよう注意が必要です。
    • 主に販売されているもの:
      • お弁当(「鉄道弁当」など)
      • 軽食(お菓子、パンなど)
      • 飲み物(コーヒー、ソフトドリンクなど)
  3. 持ち込み可能
    1. 事前に購入した飲食物を車内に持ち込むことができます。駅の売店やコンビニエンスストアで「台湾弁当」やスナックを購入してから乗車する旅行者も多いです。

こちらは新幹線内の販売。お昼の時間と晩御飯の時間には弁当の販売もありますので、新幹線の中でも購入できます。

せっかくのチャンスなので台湾弁当を購入する人が多い

台湾新幹線では、駅弁(便當)が人気です。主要な駅で販売されており、ローカルグルメや台湾風味を楽しむことができます。台湾弁当は主食のご飯に、多種類のおかずを添えた形が基本です。値段は100~150元(約500~750円)。非常に手頃でボリュームもあります。台北駅では、改札口付近にたくさん台湾弁当のお店があります。

まとめ

台湾新幹線は日本の新幹線と同じように利用できます。時間も正確です。また駅構内の案内表示は中国語、英語、日本語、韓国語で表記されていますので、言葉の問題も少ないと思います。夏場は冷房が効いているため、長時間乗車する場合は軽い上着を持参するのがおすすめです。目的地に到着して改札を出る際にチケットが必要ですので、なくさないように注意が必要です。金曜日夕方から夜にかけての南行き(南下)、日曜日午後の北行き(北上)は混みあいますので、あらかじめ指定席のチケットを購入しておくことをおすすめします。また台湾の連休の自由席はかなり混みあいますので、この時期の移動は避けることをおすすめします。連休の情報はこちらをご覧ください。

https://hikariri-world.com/2024/10/16/taiwan-travel-season/

旅行前に計画を立て、特典や割引を活用して楽しい旅をお楽しみください。

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