台湾旅行 パイナップルケーキよりおススメのお土産

Taiwan

個人的にパイナップルケーキよりおススメのお土産があります。タロイモを使ったスイーツです。台湾にはタロイモを使ったスイーツがたくさんあります。タロイモ(芋頭、芋頭:ユイトウ)は台湾の伝統的な農作物で、特に温暖で湿度の高い台湾の気候に適しています。古くから主食や副食材として親しまれており、農村部では重要なエネルギー源でした。特に客家料理や原住民の伝統料理にはタロイモを使った料理が多くあります。現代では、タロイモはスイーツや飲み物の人気素材になっています。また台湾の夜市やカフェでも、タロイモケーキ、タロイモ餅、タロイモミルクティーなど、タロイモを使った商品が豊富に見られます。台湾旅行に来た際には、台湾タロイモをぜひ召し上がっていただきたいです。

尚、パイナップルケーキについてはこちらの記事で紹介しております。

https://hikariri-world.com/2024/10/30/taiwan-omiyage/

タロイモは日本にもある?

タロイモは日本語では一般的に「里芋」と呼ばれ、古くから日本の食文化に根付いています。ただし、台湾のタロイモ(芋頭、ユイトウ)と日本の里芋は同じタロイモ属ですが、品種や用途にいくつか違いがあります。日本の里芋は粘り気が強く、主に塩味や醤油ベースの料理に使われますが、台湾のタロイモは甘みが強く、スイーツや飲料に使われることが多いです。

タロイモの産地

1. 新北市(新北市)三峡区

  • 三峡(サンシャー)は台湾北部のタロイモ生産の中心地です。
  • 三峡は「芋頭之鄉」(タロイモの里)とも呼ばれ、三峡特産のタロイモは、しっとりした食感と濃厚な風味で知られています。

2. 苗栗県(苗栗縣)公館郷

  • 苗栗県の公館郷もタロイモの主要生産地です。
  • 特に客家文化が強い地域で、タロイモを使った伝統料理が多く見られます。

3. 南投県(南投縣)草屯鎮

  • 台湾中央部の南投県草屯は、タロイモの生産で有名です。
  • 草屯産のタロイモは甘みが強く、スイーツ作りに適しているとされています。

4. 嘉義県(嘉義縣)と雲林県(雲林縣)

  • 台湾中南部に位置するこれらの地域もタロイモの生産が盛んです。
  • 特に広い農地を活用して大量に栽培されており、台湾全土に供給されています。

5. 屏東県(屏東縣)

  • 南部の屏東県は温暖な気候を生かし、タロイモの品質が高い地域です。
  • タロイモを使ったスイーツや加工食品も盛んです。

九份の名産でもあります

「阿柑姨芋圓」や「頼阿婆芋圓」など、観光客に人気のお店で、「芋圓」をいただくことが出来ます。芋圓とはタロイモと小麦粉を使ったお団子のことです。

タロイモスイーツの味わいの特性

1. 自然な甘み

  • タロイモ特有のほのかな甘さが特徴です。砂糖を加えすぎることなく、芋そのものの優しい甘みが引き立てられています。
  • この甘みはしつこくなく、後味がすっきりしています。

2. クリーミーでなめらかな食感

  • タロイモをペースト状にすると非常にクリーミーでなめらかな舌触りになります。スイーツでは、この質感が活かされ、食べた瞬間に口の中で溶けるような食感を楽しめます。

3. ほのかな香ばしさ

  • タロイモには軽い香ばしさがあります。この香りが甘さと調和し、独特の風味を引き出します。

4. 素材の濃厚な風味

  • 特に台湾産のタロイモスイーツでは、芋自体の濃厚な味わいが特徴で、食べ応えがあります。

朝食でも食べることができます

芋頭包子(芋泥包とも言います)これはタロイモの中華まんです。日本でいうあんまんの中身が、小豆ではなく、甘く味付けされたタロイモであると想像してください。あんまんに、こしあんとつぶあんがあるように、タロイモまんにも完全にペースト状になったものとタロイモの塊がゴロゴロと入ったものがあります。台湾人にとっては人気かつ定番の朝食、軽食メニューとなっています。コンビニでも販売していることがあります。

画像:曼駄有限公司より

お土産に最適な芋頭酥、おすすめのお店

阿聰師 (Master Ah-Tsung)のホームページです。中国語のみです。

https://www.o-nongs.com.tw/product/11/data/5

先日日本から来た友人がお土産に購入したのは、阿聰師 (Master Ah-Tsung)というメーカのもの。友人は台湾に留学していたむすめさんに頼まれて買いに来たのでした。芋頭酥以外の商品もあり、店内ではクッキーやヌガー、アイスクリーム、シュークリーム、ケーキなども販売されています。

本店は台中にあるものの、台北駅にも店舗があり、お土産として手軽に購入することができます。写真は台北駅Breeze広場にある店舗です。

裕珍馨のホームページです。日本語での説明があります。

裕珍馨
走過半個世紀,裕珍馨––奶油酥餅的創始者,始終秉持著最初的用心與傳統工藝,隨著時代進步,加入更多的創新概念,嚴選更優質的健康素材,以細緻的製餅工藝,揉出奶油酥餅每一口的香酥濃郁。

わたしが日本の友人へのお土産によく購入するのは、裕珍馨というメーカーのもの。芋頭酥だけでなく、いろいろな種類があり、1つから購入できますので、まずは1つ買ってみて自分で味を確認してからお土産を選ぶのがいいでしょう。このお店は台北市内には3店舗あり、そのうちの一つは台北の松山空港内にあります。また桃園国際空港にも店舗があります。飛行機に搭乗する前に購入することができますね。

こちらは本店ですが、たまに行くと行列ができていることもあります。観光客より地元の方が多く利用しているようです。

台湾のお土産といえばパイナップルケーキが定番ですが、個人的にはタロイモ商品もぜひおすすめしたいです。パイナップルケーキは知名度が高く、もらう側にとっても予想しやすいお土産かもしれません。一方、タロイモ商品は日本ではあまり知られていないため、新鮮で特別感があるギフトになります。また、タロイモは栄養価が高く、食物繊維が豊富で消化に良いとされています。甘さ控えめのタロイモ商品は、ヘルシー志向の方にもおすすめです。

まとめ

台湾では、タロイモを使ったスイーツが数多く揃っています。ご紹介したタロイモペーストを包んだパイ風のお菓子芋頭酥や、かき氷や豆花にトッピングしてもちもちの食感を楽しみながら食べる芋圓、またタロイモ特有のデンプン質がアイスのクリーミーさを引き立て、なめらかな口当たりと深いコクを感じられるタロイモアイスタロイモロールケーキもあります。タロイモのスイーツは、砂糖の甘さに頼らず素材本来のほのかな甘みと香ばしさが際立ちます。そのため、後味がすっきりとして食べやすいのが特徴です。タロイモが持つ自然な風味を活かしながら、さまざまな形で楽しめるのが魅力です。お土産として持ち帰るなら芋頭酥だと思いますが、こちらの賞味期限は1か月ほどありますので、帰国してすぐにお土産を届けなければ、というプレッシャーもそんなに強くないのはポイントが高いですね。旅行の思い出として、その場で楽しむのはもちろん、お土産として持ち帰ってもきっと喜ばれることでしょう。

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