台湾旅行 旅行の疲れを癒しに北投温泉へ足を延ばそう

観光

北投温泉(ぺいとうおんせん)は、台北市に北部に位置する有名な温泉地で、台湾の数ある温泉地の中でも特に人気があり、温泉文化に浸りながら自然と歴史を楽しむことができる場所です。リラックスと観光を両立させたい人にはぴったりのスポットです。街での観光を満喫したら、温泉で旅の疲れを癒すのはいかがですか。

北投温泉は硫黄を含む温泉水で有名で、特にラジウム泉という珍しいタイプの温泉が楽しめます。ミルク色をしており硫黄の香りが強いのが特徴。これにより、皮膚の健康促進やリラックス効果、美肌効果が期待されます。

台北市内からはMRT(台北メトロ)の新北投支線を利用することで、中心部から簡単にアクセス可能です。台北駅から淡水信義線に乗り、北投駅へ。ここまでで約20分。北投駅で乗り換えて約3分で新北投駅へ。新北投駅を降りると、すぐに温泉街に到着します。台北市内とは思えないほど、自然が多くのんびりした雰囲気です。写真はメトロの新北投駅です。

写真:Wikipediaより

台湾の一般的な入浴の方法とマナー

他人と一緒の大浴場は基本「水着着用」で男女一緒。 施設によっては、水泳帽の着用も必須ですので注意してください。またプライバシー保護のため、多くの施設では写真撮影が禁止されています。全裸で入るのはホテルの部屋の温泉、もしくは「湯屋(タンウー)」と呼ばれる貸切個室風呂。 屋内に男女別の、水着を脱いで入れる大浴場があるホテルもあります。また入浴後は温泉の成分を肌に残すため、シャワーを浴びない人もいます。ただし、匂いやべたつきが気になる場合は軽くシャワーを浴びても問題ありません。

歴史的な背景と文化

「北投」という地名は、原住民である凱達格蘭族の言葉「Patauw」(魔鬼の住む場所)に由来します。この地域は硫黄の臭いと温泉の湯気が立ち込めることから、神秘的な印象を与えていたと考えられています。日本統治時代に北投温泉は本格的に開発されました。日本の温泉文化が台湾にもたらされ、宿泊施設や公共浴場が建設されました。温泉街には当時の日本風建築や文化が色濃く残っています。特に「北投温泉博物館」は日本の古い温泉旅館を改装した建物で、歴史的な価値があります。こうした文化的背景が、訪れる人々に特別な情緒を与えます。

多様な温泉施設

北投には豪華なリゾートホテルからリーズナブルな公共浴場まで、さまざまな温泉施設が揃っています。これにより、幅広いニーズや予算に応じて楽しむことができます。新北投のさらに奥にも宿泊を兼ね備えた高級な温泉施設もあり、MRT北投駅などから送迎バスもあります。

北投温泉は、温泉そのものの魅力だけでなく、歴史と文化、自然環境、アクセスの良さなどが重なり合い、訪れる人々に豊かな体験を提供してくれます。

主な観光スポット

北投温泉博物館: 日本統治時代に建てられた公共浴場をリノベーションした博物館で、温泉の歴史や文化を学べます。伝統的な和風建築スタイルと西洋建築の要素が融合された美しいデザインが特徴です。北投特有の鉱物「北投石」(放射能を持つ希少な鉱物)の展示があり、温泉地ならではの科学的な魅力も堪能できます。入場は無料です。

写真:台北旅遊網より

地熱谷(Hell Valley): 温泉地のシンボル的な場所で、高温の硫黄泉が湧き出す天然の蒸気が特徴です。温泉水の温度は約80〜100℃にも達し、谷から立ち上る白い蒸気が幻想的な雰囲気を作り出しています。また地熱谷は温泉水に含まれる硫黄成分が多いため、独特の硫黄の香りが漂います。ほとりには遊歩道が整備されています。こちらも自由に入場できます。

北投公園: 公園内には樹木や植物が多く、自然を満喫しながら散策できる空間が広がっています。自然と温泉文化が交わる場所として、地元の人々にも親しまれています。早朝には地元の人々が集まり、健康のための運動や太極拳を行う姿が見られます。

北投図書館:緑に囲まれたエコな北投図書館。温泉博物館の隣にあります。最も象徴的なのは北側に設けられたバルコニー。読書には快適過ぎる環境です。本を読まなくてもただぼーっと景色を眺めているだけで、何時間も過ごせそうです。

写真:台北観光サイト

普済寺:新北投駅より徒歩15分のところに寺院があります。日本時代に建立され日本人の僧侶が、北投に住む日本人や地元住民のために建立した仏教寺院で、北投の歴史を象徴する建物です。また境内には緑豊かな庭園があり、四季折々の風景を楽しむことができます。割と傾斜の急な階段を上がったところにあり、場所が少し分かりにくいです。

大衆浴場

北投には観光客や地元住民が気軽に訪れることができる大衆浴場がいくつかあります。これらの浴場は手頃な価格で温泉を楽しめるため、多くの人々に親しまれています。これらの大衆浴場は、衛生管理やルールがしっかりしていることが多いですので、訪れる前に営業時間や混雑状況などど重ねてよく確認すると良いでしょう。特に週末や観光シーズン中は混雑しやすいので、平日の午前中などの比較的空いている時間帯を狙うと、よりリラックスした時間を過ごせます。以下に、北投の有名な大衆浴場を紹介します。

千禧湯(Millennium Hot Spring)

特徴: 北投公園内にある手頃な価格の公共浴場で、観光スポットとしても有名です。美しい庭園に囲まれており、温泉の魅力を自然の中で楽しむことができます。

設備: いくつかの異なる温度の露天浴槽があり、気温や体調に合わせて露店浴槽を選べます。

利用ルール: 水着を着用する必要があります。入れる水着と入れない水着があり、その審査基準が微妙なこと、また、地元の人の利用が多くそんなに衛生的ではないとの声もあるので、口コミなどで調べてみてから行くといいと思います。混雑時は入場制限がある場合があるので、タイミングを見計らって訪れるのがおすすめです。

写真:台北旅遊網

滝の湯

特徴:台湾では珍しく、日本式の裸での入浴になっています。1923年当時皇太子であった昭和天皇の行啓時に建物が作られたそうです。改装されましたが、日本の古い湯治場のような雰囲気が大切に残してあるので、日本人が行くと懐かしい気持ちになるかもしれません。個室と大衆浴場があります。大衆浴場は人数に制限があるので、利用者が多いと待たされることがあります。大衆浴場は1人150元(700円ぐらい)です。地元の常連客でにぎわっています。素朴で温かい雰囲気を体験してみてください。

タオルは持参、(無い場合50元で買えます)

お湯に入る前に必ずシャワーをする

浴槽に入る前に足にお湯をかける

髪は結ぶORシャワーキャップ

メイクしたまま入らない(メイク落とし持参必須)

まとめ

北投温泉は、1894年に日本統治時代に開発が進みました。そのため、日本式の温泉旅館や伝統的な風呂文化が現在も残っています。
また、「北投石」という珍しい鉱石が採れる場所としても有名で、放射能の影響で微量のラジウムを含む温泉も存在します。北投石は世界的にも珍しいため、地質学的に重要です。北投温泉だけでなく、近くには陽明山国家公園や淡水などの観光スポットも多く、日帰りや宿泊旅行の目的地として最適です。

北投温泉は、リラックスと観光を兼ね備えた魅力的な温泉地。これから気温が下がり、温泉の季節到来です。旅行プランに北投温泉を組み入れるのはいかがでしょうか。またこのあたりにもおいしいものも多いので、またの機会にご紹介します。

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