2023年正式にオープンした台北ドーム。南京東路の小さいドームの方と勘違いされる方が多いですが、こちらは4万人入ることのできる大型ドームです。台北ドームは、2000年代初頭から構想されていましたが、建設計画は長らく遅延しました。原因としては、環境影響評価、設計の見直し、政治的な問題などがあります。しかし、2020年代に入り、最終的に建設が進み、2024年にグランドオープンしました。このドーム、野球の試合での利用が中心となる予定で、CPBL(中華職業棒球大聯盟)の試合や国際大会が行われます。
ちなみにこちらは大林組および台湾大林組を含む共同企業体が建設をしたそうです。台北ドームは、単なるスポーツ施設ではなく、観光スポットとしても期待されています。信義区という台北の主要な観光エリアに位置しているため、台北101や台北市政府、ショッピングモールなどの観光名所と合わせて訪れることができます。今回は開業ほやほや、オープンしたばかりの台北ドームについてご紹介します。
行き方
最寄りのMRT駅は「国父記念館駅」5番出口。こちらからドームに接続しています。国父紀念館駅のプラットホームには、「Taipei Dome」と書かれた矢印看板がありますので、それを目印にして出口へ向かいましょう。
そのまま進むと、この場所に到着します。わたしが行った日はWBCプレミア12の日本対韓国の試合の日でした。大きな大谷翔平君の広告がありました。
このまま手前のエスカレーターを昇るとこちらに到着。いったん外にでないといけないようです。結局ここから入場しました。
そしてここからはこんな美しい景色が。
中の様子
トイレは広くて清潔で使いやすかったです。トイレの数は充分で、並ぶ必要がありませんでした。ベビーカーの預かり所もあり、小さなお子様連れの方には大変便利です。
売店などもあるようですが、わたしたちはコンビニでビールやら食べ物を準備して、持ち込みました。日本の球場のようにビールの売り子さんはいないので、ビールを飲みたい方は自分でビールを持ち込むのがいいかもしれません。地下鉄駅にコンビニがありますが、大行列でした。
一応、フードなどを売っている場所もあるようです。後で友人が食べ物を買ってきてくれました。
写真:台北ナビさんより
写真は日韓戦の様子です。この日は2万8千人近く観戦していたようです。
台北ドームの周辺
潮美食公園グルメパーク
5月30日にオープンしたばかり。スターラックス航空と「胡同焼肉」、「VG TAIPEI」のコラボレストラン「STAR HUTONG星胡同」や、台湾のクラフトビールブランド「金色三麥」傘下のアメリカンスポーツレストラン「SPORTS NATION」、香港の「呷哺呷哺」傘下の火鍋店「湊湊火鍋·茶憩」、ウイスキー・バー「小後苑」によるブランチバー「Lit Lit」、24時間営業の香港飲茶「大巨星港式飲茶餐酒館」などが台湾初登場。そのほか福岡の人気ラーメン店「一風堂」による「BAR IPPUDO」など14店舗あります。野球の試合が終わった時に通りましたが、売り切れと書いた看板を出しているお店もあり、すでにほぼ閉まっていました。
松山文創園
1937年に建設された「松山煙草工廠」が1998年に閉鎖され60年の歴史に幕を下ろした後、緑と芸術を楽しむカルチャースポットに変身。デザイン系のミュージアムから、オシャレなカフェまで、どのお店の空間もセンスあふれるモダンなスポット。
建設内部には建設当時の配管がそのまま残されていたり、天井や窓枠、ドアノブなど随所に往時の名残を感じます。この一帯だけタイムスリップしたような。昔の設備をそのまま生かした環境は何だか懐かしさを感じ、その中でのクリエイティブな商品や装飾は、古さと新しさが融合されて、見ているだけで面白い場所です。
写真:るるぶ&Moreさんより
誠品生活松煙
松山文創園のとなりにある大きな建物、「誠品生活松煙」は24時間営業。書店、シアター、パフォーマンスホール&ギャラリー、ショップ、カフェ&レストラン、さらに隣は誠品が経営するホテル「誠品行旅eslite hotel」があります。書店の書籍の蔵書数は10万以上あるそうです。
写真:台湾交通部観光署より
台北ドームでのイベント
現在は特別なイベントがない場合、台湾プロ野球の週末の試合は台北ドームで行われているようです。
台北ドームでの開催試合チケットの購入です。台湾プロ野球も日本と同じく各球団本拠地とホーム球場があります。台湾北部エリアには、台北市に「味全(みぜん)ドラゴンズ」、新北市に「富邦ガーディアンズ」、桃園市に「楽天モンキーズ」の3チーム。今のところ、他の球団も含めて台北ドームを本拠地としている球団はありません。
野球のチケットの購入方法ですが、各球団の公式サイトからオンラインという方法がありますが、この方法は会員登録が必要で、その際に台湾の電話番号などが必要なため、日本からの旅行者にはハードルが高いのでおすすめできません。コンビニの機械で購入する、もしくは直接球場で当日券を購入することをおススメします。台湾のプロ野球は満席になることはほぼないので、席にこだわらなければ当日券が簡単です。
ただ、国際試合のチケットになるとそれ専用の購入サイトがあります。ちなみに今回のWBCプレミア12のチケットは、あらかじめ自分でWBCプレミア12の専用の予約サイトで座席の予約をし、ファミリーマートで発券して購入しました。
まとめ
工事中断時期もあり、長い年月をかけて建設され、やっとオープンした台北ドーム。台北に訪れた際にはぜひ立ち寄りたいスポットです。台湾の新たなシンボルとして、今後も多くのイベントが開催されることでしょう。実際に訪れると、その迫力や快適さにきっと感動すると思います。以下にポイントをまとめます。
1. 巨大な規模に圧倒される
台北ドームはアジアでも最大級の屋内スタジアムで、最大4万人以上の観客を収容できます。外観はモダンで、巨大な白いドーム型の屋根が目を引きます。外から見ただけでもそのスケール感に圧倒されました。特に夜はライトアップされていて、非常に美しいです。
2. 施設の充実度
ドームだけでなく、商業施設「大巨蛋商場」(Taipei Dome Mall)も併設されています。中には飲食店やショップ、映画館、アクティビティスペースなどがあり、イベントがない日でも楽しめます。食事をしたり、ショッピングを楽しんだりと、丸一日過ごせるようになっています。これからますます充実していくことでしょう。
3. アクセスの便利さ
台北ドームはMRTの「國父紀念館駅」から徒歩圏内で、交通の便がとても良いです。電車でアクセスできるので、イベントやコンサートの際も比較的混雑を回避できるように感じました。ただし、人気イベントの際には、周辺は少し混雑することが予想されます。
4. 内部の快適さ
内部は非常に近代的で、座席の配置や視界も考慮されていると感じました。どの席からでもステージやフィールドがしっかり見えるように設計されています。また、空調システムがしっかりしていて、快適に過ごせました。
5. イベントの多様性
野球の試合はもちろん、コンサート、eスポーツイベント、展示会などさまざまなイベントが開催される予定です。スポーツファンも音楽ファンも楽しめる、エンターテイメントの中心地になると感じました。実際にイベントに参加すると、会場全体が一体となって盛り上がる雰囲気が素晴らしいです。
6. 未来感のあるデザインとエコ機能
建物は環境に配慮して設計されており、エネルギー効率の良い空調システムや、太陽光発電などが取り入れられています。ガラスの部分が多く、自然光をたっぷり取り込むデザインも魅力的です。未来的な雰囲気を感じさせる場所です。
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