台湾へ行ったらお買い物をしよう!と張り切っている方も多いのではないでしょうか。お買い物をしたら免税手続き。お買い物好きな方必見です。免税手続きは、観光客にとって大きな魅力ですが、初めてだと少し複雑に感じることもあります。ただし、手順を理解しておけば比較的スムーズに行えます。まずは台湾の税金について、簡単に説明します。
台湾にも日本での消費税に相当する「営業税」があります。台湾の営業税は5%です。
台湾は内税で、値段の中にすでにこの5%は含まれていますので、気付きにくいと思いますが、わたしたちは台湾で買い物をするときに5%の税金を支払っています。
(台湾の一部の商品は5%ではないですが、一般的に旅行者が買うものは5%の営業税です)
これを免税手続きすることによって、5%(正確には4.86%)のお金が戻ってきます。
ただし5%がすべて返ってくるわけではなく、手数料を引かれた金額が戻ってきます。では今回は台湾で免税手続きをする場合の詳細をご紹介したいと思います。
写真:Pixabayより
台湾で免税手続きを受けるための条件
1. 外国籍の旅行者であること
- 台湾滞在期間が183日未満の外国人旅行者が対象となります。台湾の永住者や長期滞在者は免税対象外です。
- 中華民国(台湾)のパスポートを持っている人でも、海外に永住していて、入国から183日未満であれば、免税対象となります。
2. 指定された店舗での購入
- 免税手続きができるのは、免税加盟店(Tax Refund Shopping Store)で購入した商品に限ります。店舗の入り口やレジ付近に「TRS」や「Tax Refund」と表示されています。同じ日付、同じお店で買い物をしていれば、レシートを組み合わせて2,000台湾ドルにすることもできます。
3. 一定金額以上の購入
- 1店舗での1日の購入金額が**2,000台湾ドル(約10,000円)**以上であることが条件です。
- 複数のレシートを合算することはできず、同じ店舗での同日購入のみが対象となります。
4. 個人使用の商品であること
- 免税対象となるのは、個人使用の商品のみです。商業目的や再販目的で購入した商品は免税対象外です。
5. 購入後90日以内に輸出(持ち出し)
- 購入した商品は、購入日から90日以内に台湾から持ち出す必要があります。出国手続き時に空港や港で免税手続きを行います。
台湾での免税手続きは、どこで行う?
1. 空港の免税カウンター
- 最も一般的な場所は、出国時の空港です。台湾桃園国際空港や台北松山空港、高雄国際空港などの主要空港には、免税手続きを行うカウンターが設置されています。
- 手続きの流れ:
- ショッピングをした店舗で「免税申請書(Tax Refund Application Form)」を受け取ります。
- 出国時に空港の免税カウンターで、パスポートとレシート、免税申請書を提示します。
- チェックイン前に手続きが完了すると、現金での返金またはクレジットカードへの返金手続きが行われます。
2. ショッピングモールやデパートの免税カウンター
- 一部の大規模ショッピングモールやデパート(例えば、台北のSOGOや台中の新光三越など)では、館内に免税手続きを行う専用カウンターが設置されています。ここで購入した商品については、空港で手続きすることなく、その場で返金が可能です。
3. 電子申請機(e-Refund)
- 台湾の主要な国際空港には、セルフサービスの「電子申請機(e-Refund)」が設置されています。機械を使用して、免税手続きをスムーズに行うことができます。
利用方法: 画面に従ってパスポートやレシートをスキャンし、返金の手続きを行います。
4. オンライン申請
- 一部の店舗やショッピングモールでは、オンラインでの免税申請が可能なシステムも導入されています。購入時にスマホで申請し、空港で最終確認を行う方法です。
購入品の条件
- 日常使用するものとして台湾で購入したもの(貿易品としての購入は対象外)
- 安全面において危険でないもの
- 出国時に携帯しているもの(空港での税金還付手続きの際、購入品の提示が求められます)
- 台湾で使用していないもの
ということがあげられます。また、免税対象となるのは個人使用の商品のみです。商業目的や再販目的で購入した商品は免税対象外です。大きな品物で帰りの飛行機では手荷物として預ける予定がある場合、先に税金還付手続きカウンターに行き、購入品を提示して税金還付を受けてから、チェックインをしなくてはなりません。
免税対象外商品
・安全上の理由で飛行機機内や船舶内に持ち込めない商品
・航空各社の機内持ち込みに制限規定に違反する商品
・出国時に携帯していない商品
・開封して使用、消耗または自ら取り替えた商品
・ホテルの宿泊、飲食及び免税商品等の消費金額
必要なもの
・パスポート
・商品を購入した際の統一レシート
・外国人旅客購買特定商品還付明細申請表
・クレジットカード(日本円で免税してもらいたい場合)
税金還付はどれくらいお得?
返金される金額は商品代金の5%です。ただし、さらにここから手数料も差し引かれます。元々の定価が為替レートなどの関係で日本の販売価格より台湾のほうが安いと、かなりお得な買い物ができます。
国立故宮博物院、外国人旅客対象にした免税手続開始
故宮博物館のショップには、おしゃれなものからウットリするようなものまで、可愛くてステキな商品がたくさん販売されています。商品を購入し、その合計額が2,000台湾元を超えた場合、購入当日、お店の店員さんにパスポートを提示して税金還付明細申請書の発行を申し出ることができます。この申請書を出国時、空港の税関カウンターで提示すれば税金が還付されます。ちなみにこちらのお店は日本円で買い物ができます。ただし、お釣りは台湾ドルです。
写真:台北ナビさんより
税金還付が受けられる場所全リスト
税金の払い戻しが可能な空港と港は以下の通りです。税金還付を受ける際には必ずその品物を提示しなければなりません。
【台北】 桃園国際空港第1ターミナル出発ロビー1階
桃園国際空港第2ターミナル出発ロビー3階
松山空港国際出発ロビー1階
【基隆】基隆港 東2号ハーバー、西2号ハーバー
【台中】 台中空港 カスタムサービスセンター / 台中港 カスタムサービスセンター
【花蓮】 花蓮空港1階カスタムサービスセンター / 花蓮港1階カスタムサービスセンター
【高雄】 高雄空港3階カスタムサービスセンター / 高雄港3階旅客ターミナル
写真:Pixabay
まとめ
パスポートは免税手続きにおいて重要な身分証明書であり、持っていないと税金還付の手続きをすることができません。免税店でお買い物を楽しむ際には、パスポートを忘れずに持参しましょう。
税の払い戻しには事務処理時間がかかります。余裕を持ち、出国の2時間ほど前に空港出国ロビーの税関サービスカウンターで手続きを行ってください。(出国手続きの前に行います)特にゴールデンウィークや年末年始の観光シーズンや大型免税店では、手続きカウンターが非常に混雑することがあります。
台湾政府の免税手続きのホームページはこちらです。
https://www.taxrefund.net.tw/ttr/?lang=ja_JP
日本語で案内がありますので、よくご覧ください。
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