台湾旅行でたくさんのご利益に授かろう、まずは行天宮へ

観光

台北でいちばん参拝者数が多いのは行天宮。台湾には商売熱心な人が多いからと言われています。台北の行天宮は、主に「関聖帝君(関帝)」を祀っている日本でいう、いわゆる神社です。関聖帝君は、三国志で有名な関羽を神格化したもので、中国や台湾では武勇と忠義の象徴として非常に崇敬されています。商売繁盛、正義、学問など、さまざまなご利益をもたらすとされています。

行天宮では、関聖帝君のほかにも、文昌帝君(学問の神)や月下老人(縁結びの神)などの神々も祀られており、多くの人々が様々な目的で参拝に訪れます。行天宮は特に、試験合格やビジネス成功を祈る人々に人気のある場所です。

台湾の伝統的な宗教文化を体験できる場所として、行天宮は観光客にも地元の人々にも広く愛されています。

わたしは定期的に(詳しく言えば月に一度)参拝に来ます。気分の問題なのですが、定期的に参拝に来ると気持ちが落ち着くし、参拝が終わったら、いつも「収驚」もしてもらいます。収驚をしてもらうと、なんとなく精神的に落ち着いた感じになるので、不思議です。今回はその行天宮をご紹介し、その「収驚」とは何か、説明いたします。

参拝の仕方

1. 入り口での礼儀

  • 入口の注意: 廟に入る際は、中央の門を避け、通常は左側(入り口から見て右側)から入ります。中央の門は神様専用とされているため、避けるのが一般的です。
  • : 入る前に軽く一礼し、敬意を示します。

2. 参拝の準備

  • お線香: 廟に入ったら、通常は線香を使います。廟によっては線香を無料で提供していたり、入口付近で購入できます。環境保護の観点から、線香を使わない廟も増えていますので確認が必要です。行天宮は使いません。行天宮にはこのようなモニターがあり、参拝の仕方が日本語で見れます。まずはこちらに目を通すことをおすすめします。

写真:台北NAVIさんより

2. 参拝の手順

  • 神様の順番: 台湾の廟では複数の神様が祀られていることが多く、参拝は通常、主神(メインの神様)から始め、順番にその他の神々に参拝します。廟の案内や現地の人々の参拝を参考にするとよいでしょう。
  • お願いごとの唱え方の使い方: 自分の住所、生年月日、年齢、悩み事やお願い事を心の中で唱えます。通常手を合わせて、3回お辞儀をします。

4. おみくじと占い

  • 杯(ジャオベイ): 神様の助言を求めるときは、筊杯という半月形の木片を使用します。質問を心に思い浮かべ、筊杯を床に投げてその裏表を見て、神様の答えを受け取ります。
  • おみくじ: おみくじを引くことも一般的です。おみくじの内容は廟にいる職員や掲示板を参考に解釈できます。

5. 礼儀とマナー

  • 写真撮影: 許可されていない場所や神様の正面での写真撮影は避けた方が良いです。廟によっては撮影禁止のところもあるので、注意が必要です。また廟の中では写真撮影を含め、スマホの利用もできれば避けた方がいいようです。
  • 服装: カジュアルすぎない服装が推奨されます。短パンやサンダル、露出の多い服装は避けた方が良いでしょう。
  • 会話の控えめ: 廟内では静かに行動し、大声での会話は控えます。

6. 出るときの礼儀

退出: 出るときも、中央の門を避け、入口と同じように端の門を使用します。退出時も軽       くお辞儀をして廟を後にします。

     

台湾の廟は、地元の人々にとって重要な信仰の場であるため、尊敬と礼儀を持って参拝してください。日本の神社と同じです。行天宮にはボランティアの方が数名いらっしゃるので、わからないことは丁寧に教えてくれます。

収驚について

台湾の「収驚」は、特に民間信仰に根付いた伝統的な儀式で、人が驚いたり怖い思いをしたときに魂が驚いて体から抜け出した状態を直すためのものです。台湾の文化では、人が大きなショックや恐怖を経験すると、魂が体から離れてしまうと考えられています。この状態を「魂が驚いて散った」と見なし、拡散した魂を元の状態に戻すために「収驚」の儀式を行います。収驚に並ぶ人たちです。たくさん並んでいますが、収驚をしてくださる方は3~4人いますので、並んでいる時間は短いです。並んでいる間のスマホの利用は控えてください。

目的と効果

収驚は、魂が戻ることで精神的な安定を取り戻し、心の平穏を取り戻すとされています。驚きや恐怖による不調が改善され、体調の回復にもつながると信じられています。

現代における収驚

現代でも台湾ではよく行われています。迷信的な側面もありますが、文化的背景や人々の精神的安定のために、信仰の一部として根強く残っています。台湾では赤ちゃんの夜泣きに効果がある、と言われています。日本でいう、お祓いのようなもののような気がします。わたしも仕事で精神的に疲れた時、悩みがあるとき、収驚をしてもらいに行天宮へ足を運びます。職場の友人は家族が手術をするので、収驚をしてもらいに行くと言ってました。今は、個々が抱える悩みを解決してもらう目的で収驚をしてもらいに行く人が多いです。収驚をしてもらう際に、自分の名前を中国語で伝える必要がありますが、中国語ができない方は自分の名前が書いてある、パスポートなどを提示するか、名前を書いた紙を提示するといいでしょう。ちなみにこちらは料金は要りません。

占い横丁もあります

台湾人は信心深く、さきほど紹介した「収驚」もそうですが、占いは生活に根付いており、四柱推命、手相占い、顔相占、風水、八卦、米粒占い、鳥占いなど、実にさまざまな占い法で、開運アドバイスを聞き、それらを生活に取り入れています。参拝が終わったら、行天宮の地下道には占い横丁がありますので、興味がある方は占い横丁へ行くのもいいでしょう。日本語可能、と看板をだしている占い師さんが何人かいますが、微妙なニュアンスの日本語が伝わらなかった、実は日本語可能と書いてあったのに、日本語はそんなにできなかったので、占ってほしいことの明確な答えが聞けなかった、と言われる方も多いので、占い師さんを選ぶ際はクチコミなどでしっかり確認してから決めてください。時間もお値段も交渉次第です。

参拝が終わったら、常に行列ができている「不老客家伝統麻糬」へ

住所:10491台北市中山區松江路297巷

営業時間:11時00分~18時00分

定休日:日曜日

アクセス:MRT行天宮駅3番出口を出て右に、真っ直ぐ進むと右手にあります。

1つ12元、1パック6個入りで70元(約320円)です。

味は6種類

  • 原味(プレーン、中身なし)
  • 椰香(ココナッツクリーム)
  • 芋頭(タロイモ)
  • 紅豆(あずき)
  • 芝麻(黒ごま)
  • 花生(ピーナツ)

賞味期限は当日中。1つからも購入できます。

その他にイチゴ大福や草餅のようなものも売っています。

台湾のお餅 おすすめの楽しみ方

不老客家伝統麻糬はテイクアウトのみです。購入後に公園や行天宮の周辺で一息つきながら味わうのも良いでしょう。ホテルに持って帰っておやつでいただくのもいいですね。もちもちとした食感と甘さ控えめの優しい味わいが、台湾の伝統的なスイーツ体験を提供してくれます。

行天宮周辺を訪れる際には、ぜひこの店の麻糬を試してみてください。

まとめ 行天宮で参拝した後、以下のような効果が感じられると言われています。

1. 仕事運・金運の向上

効果: 行天宮は、ビジネスマンや起業家から特に人気があります。関帝は忠義の象徴とされており、誠実な仕事やビジネスの成功をサポートすると信じられています。参拝後、取引がうまくいったり、ビジネスが発展したと感じる人もいます。

2. 学業成就・試験運アップ

効果: 行天宮には、学業成就を願う学生も多く訪れます。試験前に参拝した学生が良い成績を収めたという話もあり、勉強に集中できるようになったり、合格祈願の効果があったと感じることがあります。

3. 健康・厄除け

効果: 健康や厄除けの祈願も行われており、体調が良くなったり、トラブルが減ったと感じる人もいます。また、行天宮ではお守りやお札の配布も行われており、これを身につけることで守られているという安心感が得られるとも言われます。

4. 精神的な安定

効果: 行天宮の神聖な雰囲気の中で祈ることで、心が落ち着き、リフレッシュできたと感じる参拝者も多いです。特に忙しい日常の中で、行天宮を訪れることで精神的な安らぎを感じられるという話もあります。

行天宮での参拝は、多くの人にとってポジティブな効果をもたらすとされています。特に、ビジネスや学業に関する願い事で訪れる人が多く、参拝後に良い結果が出たと感じるケースも多々あります。ただし、神頼みだけでなく、自分自身の努力も必要。また、神様への感謝の気持ちを持ち続けることで、良い運気が続くと言われています。行天宮はとても明るく、活気がありますので、一度足を運んでみてください。みなさまの悩みが少しでも軽くなって、明るい気持ちで台湾旅行ができますように。

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