台北の空の玄関口は「桃園国際空港」と「松山空港」があります。桃園国際空港は台北市内から南西へ約40km離れた場所にあります。日本各地からの便が就航するのは桃園国際空港、松山空港は日本からの直行便は羽田発着便のみ。
今回は桃園国際空港について、飛行機到着から台北市内までのアクセスについて案内します。桃園国際空港は年間乗客数は約4500万人に上り、台湾でいちばん利用客の多い空港です。
桃園空港に就航している日本からのフライトは24路線
羽田、成田、関西、中部、新千歳、福岡、那覇、函館、花巻、仙台、新潟、富山、小松、静岡、岡山、広島、高松、松山、高知、佐賀、熊本、鹿児島
地方の方も簡単に台湾にアクセスできます。
桃園国際空港にはターミナルが2つあります。
基本的には、LCCの航空会社は第1ターミナル、その他の航空会社は第2ターミナルに発着していますが、どちらのターミナルに離発着するか、渡航前にしっかり確認してください。ちなみに、桃園空港は2026年に第3ターミナルの開港が予定されています。
第1ターミナル就航の航空会社・・・チャイナエア(行先による)、タイガーエア、ピーチ、
スクート、大韓航空、シンガポール航空など
第2ターミナル就航の航空会社・・・日本航空、全日空、エバー航空、タイ航空、アシアナ航 空など
桃園国際空港到着後の流れ
桃園空港到着あとの流れは以下です。
- 飛行機から降りる
- 肉類持ち込み確認レーンを通過
- 入国審査
- 荷物受け取り
- 動植物検疫所
- 税関
- 目的地に向かう
入国審査では「台湾国籍以外」のレーンに並び、パスポートと入国カード(機内で配布される)を提出します。 ピーク時(例えば、休日や連休など)には混雑することが多く、入国手続きに1時間以上かかることもあります。
入国審査後の通関手続きについて
入国審査が終わったら、税関で通関手続きを受けます。免税範囲を超えている場合は、税関申告書を記入して提出しましょう。免税範囲は以下です。
現金・有価証券:10,000ドル以内
酒:1リットル以内
葉巻タバコ:200本以内
携帯品・輸入物品:20,000ドル以内
持ち込み禁止物
台湾への持ち込み禁止の物品は以下の通りです。
1. 武器・弾薬: 銃器、弾薬、爆発物など。
2. 麻薬・覚醒剤: 違法薬物やその成分を含むもの。
3. 危険物: 化学物質、腐食性物質、放射性物質など。
4. 偽造品: 偽ブランド品や著作権侵害のある商品。
5. 動植物: 一部の生きた動物や植物、またはその製品(特に農産物や肉類)。
6. 公序良俗に反するもの: ポルノグラフィやその他の不適切なコンテンツを含む物品。
また、特定の食品や飲料についても制限がある場合がありますので、事前に確認しておくことをお勧めします。詳細については、台湾の入国管理局や関連機関の公式ウェブサイトを参照してください。
台湾の法令に基づき、違反者には多額の罰金や入境拒否等の処罰を科される場合があります。台湾に渡航される際にはご注意ください。
不明点があれば、台湾・行政院農業委員会動植物防疫検疫局までお問合せください。
両替
両替が必要な方は空港で両替してしまいましょう。市内でも両替はできますが、営業時間が短かったり、土日は休みだったり。空港も市内の台湾銀行などもレートは変わらないので、必要な分は空港で両替してしまいましょう。レートが悪いので、日本では両替しないほうがいいです。また両替の際はパスポートが必要です。ホテルやデパートのサービスカウンターなどでも両替してもらえますが、レートが悪いので、平日でしたら銀行での両替をおすすめします。
桃園空港から台北までのアクセス
1.桃園空港MRT
桃園空港MRT(空港メトロ)は、桃園空港から台北に行く最速の交通手段です。直通車は桃園空港第一ターミナルを出発後36分で、第二ターミナルからは38分で台北駅に到着です。直通車と普通車がありますので、乗車の際、確認してください。普通車は各駅停車です。
チケットの価格は、片道約160新台湾ドル (NT) です。メトロの運行は午前5時58分から午後11時35分までとなっていますので、営業時間に合わせて旅行の計画を立ててください。
台北駅発桃園方面行のMRTですが、直通便は毎時0分、15分、30分、45分に出発です。
桃園Metro公式サイト
https://www.tymetro.com.tw/tymetro-new/jp/_pages/travel-guide/timetable.html
桃園Metro公式サイトより
2.シャトルバス
バスは1819・1960・1961番の3種類が運行していて、台北101エリアへの移動にとっても便利です。台北市内までの所要時間50~80分。ただし渋滞や事故などで遅れることがあるので、注意が必要です。
料金は、NT$110~NT$160。運行は午前1時10分までとなっているため、空港メトロに乗り遅れた場合にシャトルバスを利用してみるのもオススメです。
3.タクシー/ウーバー
桃園空港から台北までは、ウーバーやタクシーでの移動も簡単です。台湾のタクシーは、安全で運転手もフレンドリー! 空港タクシーは到着ホールのすぐ外にあり、24時間年中無休で利用可能です。 早朝や深夜に到着した場合でも、安心して乗車することができます。
ただしタクシーは、台北への移動手段で最も高い移動方法です。桃園空港から台北までの乗車料金は、平均で約NT$1300。日本円でおよそ6,000円ほどになります。
交通カードを購入しておくと便利
EASY CARD(悠悠カード)
「悠遊カード」はMRTおよび路線バスで使えるICカードです。日本のSuicaやmanacaと同様に事前にチャージしておけばそのまま改札を通れて移動がスムーズです。一部のコンビニで利用可能なことに加え、MRTの運賃が2割引きになりお得です。ご購入は駅の販売機で100元のデポジットを払ってお買い求めいただけます。買った時には、悠遊カードの残高は0円ですので、駅の券売機でチャージしてください。チャージは100元から、コンビニでもチャージできます。
現在はスマホのウオレットでも購入可能ですので、スマホで直接購入してもいいですね。
①購入できる場所
桃園国際空港だったら、空港内のコンビニ(セブンイレブン、ファミリーマート)、桃園空港 MRT(MRT空港線)駅にある自動販売機と窓口で購入できます。その他各MRTの駅でも購入できます。
②買い物でも利用可能
コンビニや飲み物屋さんなどでも悠遊カードで支払い可能です。悠遊カードのマークが貼ってあるお店であれば、全て使用可能です。ただ、残高不足の場合は、足りない分を現金で支払うことになるので、残高の確認を行いましょう。
③払い戻しする際はカスタマーサービスセンターかMRT窓口で手続き
ただし払い戻し手数料(20元)が必要です。必要な金額をその都度チャージして利用することをおすすめします。
ワンデーパス
利用開始日の選択が可能、改札を通過してから当日の終電までのみ有効。ご購入は各駅窓口まで出来ます。※ご注意:桃園MRT空港線にはご利用になれません。1枚150元。
台北METRO公式HPより
MRT24時間フリーパス
24、48、72時間の3種類が発売されています。 利用開始日の選択が可能、改札を通過した時間から券面に表示される時間以内乗り放題。 ご購入は各駅窓口まで出来ます。※ご注意:桃園MRT空港線にはご利用になれません。
MRTのトークン
自動販売機で購入できます。地下鉄や公共交通機関をあまり利用されない方は、利用のたびに自動販売機でトークンを購入しましょう。
(NT$20~NT$65)
台北METRO公式HPより
まとめ
今回は桃園空港に到着して、入国の流れから台北市内まで向かう方法についてご案内しました。台湾入国の際の持ち込み禁止物は厳しくチェックされますので、十分にご注意ください。場合によっては多額の罰金を払うことになります。桃園国際空港は台北市内から離れていますが、直行便のMRTを使うと30分弱で台北駅に行くことができます。また台北及び台北近郊をフリーでリーズナブルに旅行したい方は、バスやMRT(地下鉄)で利用できる悠遊カードを購入することをおすすめします。