台湾に来たら、まずは鼎泰豊ですよね。台湾以外に日本・アメリカ・韓国・シンガポール・中国・香港・インドネシア・マレーシア・オーストラリア・タイ・マカオなど、世界各地に展開する小籠包の名店。1993年にはニューヨーク・タイムズ紙が選ぶ「世界の10大レストラン」に唯一中華系レストランとして選出され、台湾グルメといえば小籠包と印象づけたブームの火付け役のレストランです。ちなみに海外出店1号店は1996年の新宿高島屋店です。現在は世界に174店舗あり、中国(香港、マカオを含む)の店舗数がいちばん多いようです。台湾では12店舗。うち台北は8店舗です。※2024年10月現在。週末や混雑時は待ち時間100分を超える大人気店。
日本にいると、なかなか小籠包を食べる機会がないのかもしれませんが、台湾ではいつでもどこでも手軽に食べられます。いろんなお店の小籠包がありますが、今回は台湾の代表的な鼎泰豊の小籠包を紹介します。
小籠包のおすすめの食べ方
①一つ目。あつあつの小籠包が運ばれてきたら、まずは一つれんげにのせて、箸で薄い皮を破ります。肉汁の味で半分勝負は決まります。豚肉のジューシーなにおいも一緒に楽しんで。熱い肉汁がたっぷり溢れ出して、そのまままずはれんげの中の肉汁だけの味をを楽しんでください。
②おまちかねの中身。まず、醤油にお酢を数滴たらし、小籠包用のたれを作ります。たれに生姜を入れて、味をしみ込ませます。小籠包をそこに浸し、次に生姜をのせて口に運びます。先程の肉汁の味がたっぷり肉にしみ込んで、またほどよい弾力性があり、なんとも言えない食感を味わえます。
③二つ目。箸で持ち上げてみてください。たっぷりたまったスープが透けて見えます。そして、そのままいっきに口に運びます。肉汁と中身を一緒に味わってください。ただし火傷に注意!
④あとは個人の好みでお好きにどうぞ。
生姜が足りなくなっても大丈夫。店員さんに声をかけるとすぐに新しい生姜をもってきてくれます。
台北市内にある店舗、どこの店舗がおすすめ?
- 鼎泰豊 新生店
- 鼎泰豊 信義店
- 鼎泰豐 三越南西
- 鼎泰豊 復興店
- 鼎泰豊 101店
- 鼎泰豊 遠百信義A13店
- 鼎泰豊 信義三越A4店
- 鼎泰豊 天母店 2024年10月現在
天母店は市内から離れているので、観光客の方が利用する機会は少ないかもしれません。天母店以外の市内の店舗をご紹介します。
1.新生店: MRT東門駅近くに位置する本店で、観光客にとっても訪れやすい場所。座席数約280席。
2.台北101店、鼎泰豊 遠百信義A13店、鼎泰豊 信義三越A4店の3店舗は近くにあるので、 お客さんが分散されて、待ち時間は少し少なめかも。
3.南西店: MRT中山駅に近い新光三越南西店地下2階。座席数80席。
4.復興店: MRT忠孝復興駅直結のSOGO復興館内にあり、アクセスが非常に便利です。座席数100席。
どちらの店舗もそれぞれの魅力があるので、訪れる予定や場所に合わせて選ぶと良いでしょう!
こちら↑は鼎泰豊「中山南西店」です。新光三越の地下2階に店舗があります。
日本と台湾と、味が違いますか?
日本にも店舗がありますが、本店と日本の店舗とは味が違うようです。台湾から職人さんが来日して作っているようですが、本場の台湾は日本の店舗にはないメニューがいっぱいあるようです。食材の仕入れの関係もあるんでしょうね。本場で食べている、という自己満足に満たされて食べる小籠包は格別なのかもしれません。
台湾の有名な小籠包のお店は、もともとは鼎泰豊で修業をされた方が独立開業して有名になったお店がたくさんあります。京鼎楼のシェフも鼎泰豊出身。つまり台湾の小籠包の味の基準は鼎泰豊なのかもしれません。鼎泰豊の小籠包を食べずして、他のお店の小籠包を語れないんでしょうね。
やはり鼎泰豊をおすすめする理由
1.日本語ができるスタッフがいる
これは親世代にはありがたい。また荷物は地面につかないように、バッグを入れる台を準備してくれます。スタッフは常に笑顔で、頼んだらすぐに答えてくれる。
2.相席がない
相席がないので、誰と行っても安心して落ち着いて食事ができます。
3.清潔さ
お店が清潔です。小さい子供も安心して口に入れることができます。職人さんが小籠包を作る様子をガラス越しに見学できます。味、形、品質にこだわりながら一つ一つ丁寧に作り上げつつ、あっという間にどんどん作られていく小籠包に圧倒されます。大阪の「551蓬莱」もガラス越しで見学できる店舗もありますよね。ちなみに「551蓬莱」の創業者も台湾人です。
小籠包以外のおすすめのメニュー
エビチャーハン(蝦仁蛋炒飯)
ふんだんに使われた新鮮なエビが特徴の炒飯で、お米一粒一粒がパラパラとしており、プロの技が光る一品。
酸辣湯(サンラータン)
酸味と辛味が絶妙なスープで、豆腐やキクラゲが入っており、寒い日や少しスパイシーな料理が食べたい時におすすめ。
ピリ辛ゆでワンタン(紅油抄手)
薄い皮に包まれたワンタンに餡がたっぷり詰まっており、特製のピリ辛ソースでいただきます。後を引く美味しさ。
エビと豚肉入り焼き餃子(蝦肉煎餃)
羽根つきの餃子で、外はカリッと中はジューシー。エビが丸ごと入っているのが特徴。
青菜のニンニク炒め
にんにくの香りがたまりません。せっかくだからお口のにおいを気にせず、食べましょう。
上記にはありませんが、席につくときにお店のスタッフさんに食前のおつまみ(小菜)はいかがですか?と聞かれます。いろんな小菜があるので、いつも迷います。わたしはこのきゅうりのやつ「辣味黃瓜」が好きです。小菜は一皿NT100元(約480円)です。
写真:台北ナビさんより
その他の注意点
1.いつもおおにぎわいの鼎泰豊。予約はできません。待ちたくないという方は、開店すぐの10時(土日祝なら9時!)や15~16時頃、そして閉店間際の20時半頃。これくらいなら、大型連休でない限りは待ち時間はほとんどありません。尚、開店時間は店舗によって異なるので、行く店舗が決まったら、そのお店の営業開始時間を確認してください。
2.時間を有効活用したい方は、待ち時間お知らせ専用アプリかウェブの活用をオススメ。これなら番号札と注文表を取ってからお店の前で待たなくても、ショッピングや付近の散策を楽しみ、番号が近づいてきたところで、お店に戻れることができます。
呼び出し番号を調べるならここ
http://www.dintaifung.tw/Queue/?type=3
3.中国語ができない方もご安心を。日本語ができるスタッフが多いですので、日本語で対応してくれます。日本語ができるスタッフは日本の国旗のバッチをつけています。
4.料理は事前にスマホで注文しておくことができます。もちろん後から追加注文できます。お茶とお水は飲み放題で、店員さんが注いでくれます。
まとめ
いかがでしたか。味もさることながら、サービスのクオリティーの高さに定評のある「鼎泰豊」。従業員さんの親切な対応にも評価が高い。そして美男美女揃い!台湾に小籠包のお店は数多くありますが、すべてにおいてクオリティーがこれほど高いお店はそうないのも事実。ちょっとだけ高くても、美味しくて、清潔で、サービスも雰囲気も良い鼎泰豊で食事をすれば、旅の印象はよくなるはず。またお支払いは現金、クレジットカード、悠遊カードでもOK。今まで何度も行っていますが、いつも気持ちよく食事できます。台湾に来たら、迷わず鼎泰豊で食事をしてみてください。